

2020年12月30日 (水) | 編集 |
咲re:第6局のの感想です。
以下、ネタバレあり。
ちょっとびっくりしました。
「煙草臭え」という原邑くんのセリフ、
これって、宮長咲基くんに掴みかかったときに、
臭いがついたということですよね。
原作にはなかったセリフなので、
わざわざこれをねじ込ませたことには、
なんらかの意味があるはずです。
考えるべき点は二つ。
①誰が喫煙していたのか
②煙草の臭いに対して、原邑くんは何を思ったのか
まずは①についてですが、原作の第3話で、
宮永咲の父が煙草を吸っています。
(咲re:第6だと第3局-2)
ここから直接つながるのなら、自然なんですよね。
家族に喫煙者がいるのなら、臭いがついてもおかしくない。
しかし、今作における「宮長咲基の母」は、
同じシーンで喫煙してないんですよね。
「ここで吸ってないからといって、非喫煙者とは限らない」
と論じることは可能ですが、
わざわざ改変した以上は、設定を変えたと考えるべきで、
すなわち宮長母は非喫煙者である、と
受け止めた方がいいのでしょう。
そうなると、「煙草臭え」のは宮長咲基自身であり、
彼こそが喫煙者という可能性が、
当然、浮かんでくるわけですが、
これは製作側の意図したことなのでしょうか。
あまりその方向では考えたくはないのですが、
一応、論理的な解釈は可能です。
すなわち、咲re:の世界では、
未成年の喫煙が許されているのだ、と。
ここから上記の②につながってくるのですが、
原邑くんは煙草臭いことに対して、
驚いているわけではないんですね。
おそらく臭いを落とすために風呂には入ったものの、
「宮長のやつ、もしかして煙草を吸ってんのか?」
みたいな動揺や驚きは、まるでない。
もちろんこの時点での原邑くんに、
咲基くんが喫煙者だという確証はないので、
「宮長の家族に喫煙者がいるんだな」
程度の認識なのかもしれません。
ただ、未成年の喫煙が許された世界なら、
まったく何も意識したりする必要すらないわけです。
単純に「煙草臭え」と感じた。ただそれだけ。
問題なのは、この解釈が真実だと判明したところで、
物語の理解にどう関わってくるのか、分からないことです。
「未成年の喫煙がオッケーな世界で、主人公が喫煙者」
が真相だったとしても、スピンオフでそれを見せて、
何がどうなるのか、さっぱり分からない。
「主人公の異常性や異様さ」は際立ちませんからね。
だって、合法なのですから。
普通に普通なことをしているだけですから。
この記事とは別の解釈をした方がいましたら、
教えていただけると助かります。
今回のこれを、どう受け止めればいいのか、
本当に分からないので。
何か読み落としてることがある???
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