

2021年03月06日 (土) | 編集 |
今回は宥姉のことしか書いてません。
以下、ネタバレあり。
宥姉の口元が緩み切った見開きが最高でした。
欲望に忠実な素敵スマイル、いいですね。
初見時にはこの見開き、
見た目のインパクトだけで笑っちゃったんですけど、
「前回のクールな表情はいったいなんだったんだ」
と思って、ちょっと考えてみたんですよ。
なぜ前回と、こんなに表情が違うのか、と。
で、分かったんですけど、
前回のあがりには6sがあった、
つまりあったかくない牌が混ざっていたんですね。
だから、クールな表情だった。
そして、今回は全ての牌に赤色がある。
イコールあったかいのいっぱい、
ということなんじゃないでしょうか。
阿知賀編での描写も見てみると、
「あったかいのいっぱい」の初出が、
第6局でのこの手牌。

咲-Saki-阿知賀編第6局
このときはあがれませんでしたが、
手牌には全て赤色があります。
一方、次の局では泉の切った6sをロンして、この表情です。

咲-Saki-阿知賀編第6局
それから少し飛んで第13局、見開きロンの場面。
ここでも手牌には6sがあります。

咲-Saki-阿知賀編第13局
その次のツモあがりの場面では、8pと6s8sがありますね。

咲-Saki-阿知賀編第13局
以上が、確認できた限りでの、宥姉のあがりです。
こうして改めて振り返ってみると、
宥姉があがったときって、常にクールな表情だったんですね。
阿知賀編も含めて、咲-Saki-を追いかけている読者は、
宥姉の「かっこいいあがり」しか見てこなかった。
なぜなら、彼女のあがり時には、
常にあったかくない牌があったから。
だからこそ、今回の見開きでの、
この「かわいいあがり」が、
めちゃくちゃ印象に残るわけですね。
見せ方としては本当に最高で、
「この瞬間」のために、
立先生は宥姉の笑顔を温存していたのかな、
とさえ思えてきます。
実際、そういう意図は少なからずあるはず。
こうして考えてみて分かったのが、
キャラに一貫性があるということ。
少なくとも、松実宥に関しては、あがり時の表情が一貫している。
この「気付き」を得られたのは、
今回のエピソードの見開きがあったおかげなので、
1キャラの掘り下げとしては、充分過ぎるくらいに価値のある回です。
少なくとも自分の中では、宥姉への注目度が大きく上がりましたし、
今まで以上に好きになりましたよ。
たぶん、他のキャラでも同じような「一貫した描写」はあるはずで、
いろいろ、見落としていることはあるんだろうなあと、
しみじみ思ったりもしました。
なんとなく読んだだけでも面白いけど、
ちゃんと考えて読むと、さらに面白い。
これが咲-Saki-の魅力。
以上、第228局の感想でした。
というより、宥姉の感想でした。
次回の掲載も楽しみにしています。
・追記
宥姉のあがりが一つだけ抜けていたので、追加しておきます。

咲-Saki-阿知賀編第6局
阿知賀編第6局、越谷の浅見からロンした場面。
ここも8pがあるので、クールな表情です。
新たな発見などはありませんでしたが、
キャラの一貫性を補強する1コマとして。
以上、短いですが追記でした。
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