

2021年12月06日 (月) | 編集 |
咲-Saki-全国決勝中堅戦について、
ちょっと考えてみました。
以下、ネタバレあり。
前提として、
「尭深は後半戦でラス親になる」
というものがあります。
ここが実現しなかったら、
そもそもこの記事は意味がなくなるのですが、
阿知賀編第15局での布石を思えば、
必ず「やる」と踏んでいます。
その上で、オーラスを迎えたとき、
尭深が天和できる状態だとしましょう。
そのとき、彼女のあがりを止めることができるのか、
というのが、ここで考えたいことです。
結論から言えば、止められます。
尭深に、あがりを放棄させれば良いのです。
そのためには、いくつかの条件が必要となります。
①白糸台がトップではない
②尭深が天和をツモあがると、他家がトビ終了する
③尭深が天和をツモあがっても、トップになれない
これらの条件がそろったとき、
尭深はツモあがりを放棄するしかなくなります。
点数的には、たとえば超適当ですが、
Aチーム
180000
白糸台
110000
Bチーム
95000
Cチーム
15000
このような点数状況なら、尭深は天和をツモあがっても、
+48000で158000点にしかなりません。
一方、Aチームはツモで削られても、
-16000で164000点なので、トップを維持。
さらにCチームは-16000で-1000点となり、トビ終了で決着。
この時点でAチームが優勝してしまうんですね。
なので、尭深はツモあがりできないんです。
問題は、こんな点数状況が生まれるのか、
ということなのですが、少し前までは、
非常に難しいと思っていました。
これほど極端な点数になるのは、考えにくいと。
特に、どのチームがトビ寸前になるのかが、
どうしても思い浮かばなかった。
しかし、それはあくまでも「少し前まで」です。
いま目の前に広がってる現状を思えば、
充分に実現する可能性があるんですよね。
それはつまり、竹井久の負傷です。
現在、久は脳内ドバドバ状態ですが、
この状態がずっと続くとは思えず、
後半戦にもなれば、必ずピンチが訪れるでしょう。
中堅戦開始時、清澄は66600点の最下位。
そこにミスや不調が重なり、大きな手を何度か直撃されれば、
15900点以下になることはあり得る。
加えて、臨海女子のミョンファは風牌を支配し、
高火力を出し得るキャラです。
準決勝では久にあがりを阻止されたりしましたが、
その久が絶不調に陥り、止めることができなくなれば、
一気に稼いでトップに躍り出る可能性が高い。
さらに尭深には、これまでに「守備が上手い」という描写がない。
実際、準決勝では高い手に振り込んだシーンが描かれてますし、
役満をツモあがりしても-10300点という結果でした。
つまり、役満をあがる前は-42300点だったわけで、
今回もオーラス時には同じくらいか、ミョンファの火力も考えれば、
もっと削られている可能性があります。
トップ陥落は、現実的な範囲内ということ。
以上のことを考えると、先に述べた①②③の条件を、
全て満たすことも、充分に考えられるんですね。
ミョンファが稼ぎ、尭深が削られ、
久がもっとめちゃくちゃ削られる。
中堅戦は、そういう展開になるのではないでしょうか。
というよりも、今の久だったら、
あえて自分から点数を落としにいく、
なんてことも考えられるんですよね。
「後半戦は尭深がラス親」だと決まった瞬間、
覚悟を決めるのではないか、と。
中途半端に点を残すより、トビ寸前の方が安全だ。
それが、まともに戦えない自分にできる、最善の選択だと。
そうなってくると、鍵となるのは憧ちゃん。
第238局のエピソードで、
彼女は久がどういう打ち手なのかを理解しました。
頭のいい彼女なら、久の意図を読み、
二人で連携して、天和対策に乗り出す可能性があります。
その上で、さらに考えたいのは、
「そこからの展開」なんです。
尭深がツモあがりを放棄したその局こそ、
久にとっての最後の見せ場。
だって、本来なら天和が炸裂し、
何もできずにトビ終了していたはずの局なんです。
もしもそのとき、久が聴牌していたとしたら、
それって、最高の悪待ちじゃないですか。
牌をツモることすらできない局面、
すなわち、ツモれない牌で待つわけですから。
ツモれなかったはずの牌。
子の番で、最初にツモる牌。
それが彼女の当たり牌。
中堅戦は、地和で決着する!
竹井久の、クライマックスはここだ!
最後は久の話になりましたが、充分に有り得る展開だと思います。
有り得るとか、可能性とか、ふわふわっとした言い方ばかりですが、
自分なりに根拠は提示したつもりです。
中堅戦、超楽しみです。
さあ、どうなる。
- 関連記事
| ホーム |