

2022年07月28日 (木) | 編集 |
二話まとめての感想です。
以下、ネタバレあり。
咲-Saki-阿知賀編 第41局「感恩」
初っ端からの大ゴマ連発が迫力満点。
特に菫の焦りが、よく伝わってくるのがグッド。
クセは直したはずなのに、それでもかわされる。
彼女にとっては想定外で不本意なことですが、
しかし宥姉からすれば、「それ」すらも対策済みなんですね。
晴絵の有能っぷりもさることながら、
全ては宥姉自身の判断の良さがあってこそ。
本当にもう、ずっと活躍しっぱなしでかっこいいです。
阿知賀の次鋒、松実宥は強い。
すこやんでさえその実力を認めてるというのは、
相当なものだと思っていいはず。
すこやんと晴絵の絡みもいいですね。
灼の反応も含めて、
見てるこっちまで恥ずかしくなってくるといいますか、
甘酸っぱい感覚が伝わってきます。
あと、恒子ちゃんの「20年前」いじり、
晴絵とか同世代のみんなにも失礼だからな!
そろそろやめておこうな!
もう一つ、今回は咲-Saki-本編での出来事が、
「伝わらないように描かれている」のも面白くて、
阿知賀女子視点での物語に集中できるようになってるんですね。
本編を読んでない人からすれば、
「この子も十分怪物ね」って言ってる子が、
トイレに籠って試合見てるなんて思えませんよね。
阿知賀編にとっては、現時点では不必要な情報なので、
これでいいんです。
詳細が分かるのは、少し先の話。
咲-Saki-阿知賀編 第42局「余情」
次鋒戦決着からの、インターバルでのあれこれ。
松実宥の物語として見た場合、
この阿知賀編は本当に、
青春がぎゅっと詰まってるんですよね。
玄さんたちに誘われてなかったら、
寝て過ごしていたかもしれない夏。
そんな高校三年目の夏に、全国決勝まで来て、
確かな成績を残せた。
これほど充実した時間を過ごせたことは、
宥姉にとってきっと、大きな財産となるでしょう。
そんな彼女と出会い、共に過ごした人たちにとっても、
その思い出が糧となり、一部となる。
それは「今はもう会えない人」でも同じこと。
どれだけの時が経っても、みんなの中に、
自分たちの中に、残っているものがある。
そのことを実感できたことが、
宥姉と、そして玄さんにとっても、
この夏の最大の収穫だったのかもしれませんね。
非常に美しく、心に残る締め方でした。
最高のエピソード。
そんなわけで、次回からは中堅戦なんですが、
本編との兼ね合いでしばらく休載!
「あぐりの収入が減る」が真っ先に頭に浮かんで、
感情を整理するのが難しかったです。
超人五十嵐あぐりにもっとお仕事を!
たぶんあの人、月間ならあと二本くらい、
同時に連載できると思いますよ。
休載中に、他のスピンオフをやるとか、
たとえば新道寺女子のエピソードとか、どうですか。
需要はあると思いますよ、ここに。
ともあれ、阿知賀編はいったんお休み。
寂しいですけど、素直に受け止めましょう。
次回の掲載を、心から楽しみにしています!!
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