

2022年12月03日 (土) | 編集 |
以下、ネタバレあり。
久の熱い想いが伝わってくる、
最高のエピソード。
悪待ちを好む彼女ですが、
「ただ待っていただけじゃない」
というのが素敵でしたね。
やれるだけのことをやったから、
運を引き寄せることができたし、仲間にも出会えた。
そのがんばりが伝わってくるからこそ、
今のこの現状が、久を襲う痛みが、
見ていてつらくなってきます。
どんな状況でも、がんばってがんばって、
ようやくたどり着いた舞台。
それなのに、万全の状態で戦えない。
そのことを、久が悔しく思ってないわけがない。
それでも、がんばる。
がんばるしかない。
その懸命な姿に、読んでいて心を打たれました。
これが咲-Saki-という漫画。
久のこの想いは、尭深に伝播するんじゃないかな、と
なんとなく思っています。
「状況が悪いからこそ自分自身ががんばる」
というのは、そのまんま尭深にも当てはまりますし、
「清澄の竹井久はケガをしたまま戦ってる」
と悟ったら、気持ちに喝が入って、
一気に覚醒するんじゃないでしょうか。
ケガをしたままで、こんなにも打てるのか。
それに比べて自分はなんだ。
へこんでる場合じゃない、みたいな。
ともあれ、いよいよオーラスです。
全ての状況が整いました。
尭深の確定手牌は、六九九白白発中。
バラバラっちゃバラバラですが、
他の配牌次第では染め手を狙えますよね。
彼女の南三局での第一打は、
妥協の一打だったかもしれませんが、
結果的にはあれがベストだった、という展開になるのでは?
気になるのは、ミョンファの動向。
「尭深は連荘できない」と読んで、風の支配を解けば、
尭深の手に風牌が入る可能性がある。
その状態で第一打風牌、なおかつ連荘なら、
一本場でもその牌はまた戻ってくるので、
二本場なら対子に、三本場なら暗刻に、と
重ねていくことができる。
逆に支配を維持するなら、
それはそれで全員があがりやすくなるので、
当然、尭深にも連荘のチャンスがあるはず。
いずれにせよ、何もないまま終わるとは思えないので、
何かある、あって欲しい。
贔屓目に見ていることは否定しませんが、
単純に一読者として、
波乱が起きて欲しいと願っているのも正直なところ。
尭深に見せ場があると信じています。
以上、感想でした。
次回の掲載も楽しみにしています!
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