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咲-Saki- 第255局「攻守」
2023年01月21日 (土) | 編集 |


以下、ネタバレあり。




素敵な表紙!
ひび割れた鉢植えと、そこに植える苗は、
「花咲く前の尭深」そのものですね。
報われない日々を送っていたのだろう、
ということが伝わってきます。
そして屋上には、宮永照らしき人影。
照が尭深を見つけた場面であり、
ここから渋谷尭深の躍進が始まる。
そんな1シーンなのでしょう。
おそらくは、尭深が入学した直後の時期。

さらに想像を膨らませるのなら、尭深は園芸が好きだけど、
白糸台には園芸部がなかった、あるいは廃部になっていた。
そのため、尭深は浮かない顔をしているのでは?
そんな彼女を救ったのが、宮永照。
もしかしたら尭深は、照と出会うまで、
麻雀をやったことがなかったのかも。
これまでの打ち筋を見れば、その可能性は高いはず。
園芸部に入れなかった尭深が、麻雀という舞台でなら、
木々を育て、果実を実らせることができる。
その日々は彼女にとって、満たされたものだったのでしょう。
尭深にとっての麻雀は、収穫の時を迎えることだけが目的であり、
それ以外のことは二の次だったのかもしれません。

そんな彼女が、いま、この全国決勝という舞台で、
がむしゃらに戦っている。
「実り」とは言い難い形でもなんでも、
ただあがり続けることだけを目指す。
そのひたむきさに、心を打たれます。
前回のあがりも良かったし、
今回の七対子もすばらでしたね。
あくまでも想像ですが、たぶん尭深は、
ハーベストタイムを捨てて打っていた。
とにかく目の前の一局をあがることだけを、
考えていたのではないでしょうか。
憧ちゃんの思考にズレが生じたのは、そのため。
乱暴な言い方をすれば、
ハーベストタイムしかない尭深が、
その切り札を捨てるだなんて、想像できなかった。

このがむしゃらな渋谷尭深を、もっと見てみたかったな。
せめてあと一回は、あがって欲しかった。
でも、がんばった。

いろいろ、消化不良な感じのある終わり方ではあります。
予想が外れたこと自体はいいとして、
尭深自身の内面は、もっと掘り下げて欲しかった。

とはいえ、ミョンファが最大限に警戒していたということは、
それだけ尭深の潜在能力が高いということを示していますし、
「このまま連荘されると取り返しがつかなくなっていた」
という可能性は感じさせてくれましたね。
この経験は、尭深にとっても大きな財産となるはず。
「一年後の渋谷尭深」は、今よりもっと強くなっている。
そのことに期待したいです。

というわけで、中堅戦決着。
この後は、久関連のあれこれが描かれるのかな。
まず間違いなくぶっ倒れるでしょうし、
病院直送は避けられないか。
清澄は部長不在のまま、残りの試合を戦うことになりそう。
ピンチは続く。
どうするどうなる。

次回の掲載も楽しみにしています!



2023/08/24 追記

コミックス24巻の、今回の局の表紙に、淡が追加されてました。
これにより、この表紙の「時期」が、
確定されたと思っていいのでしょう。
つまり、これは淡が一年生のときの情景であり、つい最近、春頃。
「尭深が入学した直後」じゃないということは、
この記事で書いたような、「照が尭深を見出した場面」でもない、
ということ。
ただし、鉢植えのひび割れはそのままなので、
園芸部がなさそう、といった印象は拭う必要がないのかも。

ともあれ、この時点で尭深は麻雀部に所属しているはずですし、
雑誌掲載当時の煽り文は、
「インターハイ優勝の芽、大きく育ちますように」
これがそのまま、尭深の心境だったということになりそうですね。
ようやく状況が呑み込めました。
良い追加。


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ジャンル:アニメ・コミック
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