アニメや漫画、ゲームなどの感想を、だらだらと。たまにSSも書いてます。
映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」感想
2012年11月23日 (金) | 編集 |


見に行ってきました。
以下、ネタバレあり。






や り た い 放 題 か っ !


上映中ずっと、心の中でそんな言葉をつぶやき続けてました。
宇宙戦に、戦艦に、二人乗りのエヴァに、エヴァvsエヴァと、
とにかくもう、やりたいことをやりたい放題やりまくった、
そんな映画でしたね。
いやー、これ、もう、エヴァじゃないな、うん。
よくもまあ、こんなの作れるなあ。
一度自分たちで壊して、再構築した物を、また自分たちで壊す。
エヴァ新劇場版は、再生と破壊の物語。

今作がこんな内容になるだなんて、全く予想できなかったわけですが、
まあ、「破」の時点であれだけ変えてきたんだから、
「急」ですらなく「Q」な続編がこうなるのも、
当然と言えば当然ではあるか。
ただ、予想は裏切られたものの、
期待に応えてくれたかというと、個人的には少し微妙で、
はっきり言ってしまえば、がっかりしたんですよね。

全体的に、暗いんですよ。
最初から最後まで、ずっと暗い。
暗過ぎて、息が詰まる。
ワクワクするシーン、スカッとするシーンもたくさんあったけど、
それ以上に、とにかく、暗い。
どこまでもド派手で、ひたすら爽快だった「破」と比べると、
圧倒的に暗いと感じてしまう。

やりたいことは理解できてるつもりだし、
挑戦的な試みをしているんだな、と応援したい気持ちもあります。
ありますけど、こういうのが見たかったわけじゃないんですよ。
分かりやすい、娯楽作品的な物語を求めていたんですよ。
テレビ版や、旧劇場版では見られなかったものを、
今度こそ見ることができるんだと考えていたから、
勝手に裏切られたと感じているだけなんですが、
「破」であれだけのものを見せてもらって、
大きく期待していた身としては、
がっかりした、くらいは言わせてくれよ、とは思います。
まあ、制作側はこういう反応も想定済みなんでしょうけど。

あとはまあ、説明不足な点が多すぎるのもつらいところ。
「Q」というタイトル通り、謎と疑問だらけ。
元々エヴァは「想像するのが楽しい作品」だけど、
さすがにもうちょっと、情報が欲しいですね。
というか、「想像するのが楽しい」段階なんて、
もうとっくに過ぎてるんだから、そういうのはもういいから、
単純に娯楽作品として楽しませてくれよ、
というのが、本当に正直な気持ちです、はい。
「そういうのは10年以上前にやりきったでしょ」っていう。

結局のところ、「破」を超えるほどの驚きがなかったなあ、
と感じているのが、一番大きいのかもしれません。
「破」は最初から最後まで「すっげーな!」と思えたけど、
「Q」は、「ああ、うん……」な終わり方で、
すっきりしないし、もやもやするんですよね。
百歩譲って暗い内容はいいとしても、
暗いなら暗いで、もっと他に、色々見せて欲しかったというか。
せっかく新キャラがいっぱい出てきて、
新しい世界で、新しい物語が始まってるんだから、
そっちをもっと描いてくれたら、想像も広げようがあるのに。

具体的には、ヴィレの人々をもっともっと見たかった。
トウジの妹が出てきたのか。
全然知らないキャラもいっぱいいるな。
ミサトさんたちもだいぶ変わったな。
じゃあ、彼ら彼女らの「今」は、どうなっているんだろう?
空白の14年間には、何があったんだろう?

そう思いながら、ワクワクしながら見ていたのに、
そのあたりのことにはあまり触れなかったので、
拍子抜けしたといいますか。
そのへんは「最後」でやるのかもしれませんが、
「Q」単体として見た場合は、やっぱり物足りないし、
ほとんど「シンジとカヲルのためだけの映画」になってるのは、
もったいなくて、残念だなあ、と思うわけです。
いや、それはそれでいいんですけども。
二人の交流は、「待ってました!」という感じで、
大変よろしゅうございましたのですけども。
他の部分も、もっと見たかったな、と。

長々と語ってきましたが、
まとめると、

「決して見たかったものではなかったが、
 こうなるしかなかったというのは理解できる。
 それでも、もうちょっと他の見せ方があったのでは?」

といったところでしょうか。
理屈の上では分かるけど、
理屈抜きに、満足できなかったんだから、
「最高だった!」とは言えないよな、と。

ただ、まあ、信じてはいるんです。
最後の最後は、絶対に満足できると。

「希望は残っているよ、どんな時にもね」

この言葉こそが、自分にとって「Q」の全てです。
今作はあくまで「出題編」であり、最終章を盛り上げるための、
「溜め」のエピソードなのでしょう。
希望は残ってる。
少なくとも、旧・劇場版と同じような結末には、絶対にならない。
そう信じられるからこそ、この物語を受け入れられるし、
最後まで付いていこうとも思えます。
どういうオチになるのか、これまた全く予想はできませんが、
ここまできたらもう、どこまでもやりたい放題やって欲しいな。

提示された数々の謎については、上記の通り、
「そういうのはもういいだろう」と思ってるので、
特に深く考えるつもりはありませんが、
マリに関してだけは、ちょっと気になりました。
「エヴァの呪縛」というのが、今作における新情報の一つで、
「ゲンドウ君」というセリフと併せて考えると、
彼女の実年齢は、ゲンドウと同程度か、
あるいはもっと年上なんじゃないかなあ、と思ったりしてます。
マリの言動が「昭和」なのは、彼女の中身が「それ相応」だから。

まあ、そのへんもいずれは分かることか。
今はただ静かに、「その時」を待つのみ。
信じてるよ。信じてるからね。


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