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「変態王子と笑わない猫。」考察
2013年04月22日 (月) | 編集 |


アニメ第2話までを試聴した段階での、
自分なりに理解できたことを書いてみました。




今作の目玉となるのは、
笑わない猫像の「呪い」です。
猫像にお願いをすれば、
「いらない何かを、必要としている誰かに渡してくれる」
という設定があり、
「建て前やウソとかごまかしを、言うことがなくなりますように」
と主人公が願った結果、「本音」しか言えなくなりました。
で、主人公が捨てた「建て前」は、
今は小豆梓の手に渡っていて、
彼女は「本音を口に出来ない」状況にあるわけですね。

主人公 → 本音しか言えない
小豆梓 → 本音を言えない

主人公の方は映画「ライアーライアー」と
同じような状態にある、と考えていいと思います。
個人的に注目したいのは小豆梓の方。
彼女が口に出来ないのは、「本当のこと」じゃなく、
「本音」なんですね。
本当のことを言えなくなるわけじゃない
というのがポイントで、
その人物が「真実」だと認識していることは、
そのまま口に出来るわけです。
だからたとえば、彼女が泣きながら、
「初めてだったのに!」と叫んだあのセリフは、
そのまんま真実なんですね。

「自分の気持ち」を話すときだけ呪いが発動する、
と理解しておけばいいのでしょう。
だから、「質問」なら普通に話せるんです。
「解答」には、本音と建前が有り得るけど、
「質問」は、こっちが聞いてる側ですからね。

以上のことを踏まえた上で、各場面を振り返ってみると、
小豆梓の「本音」が見えてきます。
第1話ラストで主人公を受け入れたのは、
本音では「嫌だ」と思っているからであり、
ということは、他の男子からの数々の告白に対して、
「ノー」を突きつけてきたのは、
本音では全部「いいよ」だったということです。
主人公に素性を知られた場面でも、
「大金持ちになるためにバイトをしているんだ」
と明言してるも同然ですし、
バイトをしてることを言いふらさないで欲しい、と
願ってるわけですね。

問題なのは、デートに誘われてオッケーした場面で、
あそこ、最初は引っかかったんですよ。
もし彼女が、主人公に好意を持っているのだとしたら、
デートに誘われたとき、「嫌じゃボケ!」と
断らなきゃいけないわけです。
だって、本音は言えないのですから。
それなのにオッケーしたということは、
彼女は主人公のことを嫌っているということになります。
そうなると、後の場面に繋がらないんじゃないかな、と。
ただ、ここは解釈の問題で、
本音では「心から喜んでいる」けど、
建て前として「渋々承諾した」
と考えれば、
矛盾はなくなりますね。
少なくとも設定に破綻はない、と思います、この解釈なら。

デート当日のセリフも、翻訳するとこんな感じかな。

待ってるわけがない → 待った
まあいいけど → 良くない
充分承知してるから平気 → よく知らないから平気じゃない

ウェディングドレスのシーンは、
冷静に考えてみるとすごいですね。

「早いでしょ、早過ぎるでしょ!
 まだそんな段階でもないし!
 段階を踏めばいいってわけでもなくて!」



「早くないし適切な時期です。
 もうそんな段階ですね。
 段階を踏めばいいと思ってます」

この時点で、もう好感度がマックスに振り切れてます。すごい。
産科医のシーンは前述の通り、特に問題は無いと思います。

「変態、変態、変態、変態、バカ変態!
 ケダモノ馬並み発情期!
 いつ? いつしたの?
 こっちが寝てるとき?
 初めてなのに! 初めてだったのに!」

翻訳する必要もなく、言葉通りに受け取ることが可能です。
「質問」や、「真実だと認識していること」は、
普通に話せますし、
主人公が変態でケダモノで馬並み発情期なのも、
客観的な事実ですからね。
ただし、主人公への罵倒は、彼女が彼のことを、
変態だと「思っている」から出てくる言葉なので、
「じゃあ、変態って言えないのでは?」
という疑問は沸いてきます。
しかし、ここも解釈次第で、
本音では「変態」という言葉では収まりきれないくらい、
ひどく汚い罵倒を言いたかったけど、
建て前として、あの程度で済ませた、

と考えることが出来ますよね。
ちょっと苦しい解釈な気もしますが、
ロジックエラーが起きてないのなら、まあ、セーフでしょう。

ゲームセンターでの「こんなところ初めてきた」も、
気持ちが関係しない「真実」なので、
そのまま受け取って問題無し。
ただし、筒隠月子とのやり取りについては、
少し考える余地があるでしょう。
ぬいぐるみを取ってもらったときの、
「ありがとう」は、感謝の「気持ち」なので、本音では、
余計なことしやがって、ぶちころすぞ
と思っていることになりますからね。
その後、楽しかったかどうかを聞かれたときの返事も、

楽しくなくもない → 楽しくない

ということになるので、
「ゲームセンターでのデート作戦」は、
この時点で失敗してることになります。
かつての同級生に遭遇する前ですら、
小豆梓は楽しめてないのですから。

そうなると、彼女が月子にポテチをあげた場面も、
「本当はあげたくなかったんだな」
という結論にたどり着きますよね。
もちろん、「あげたいからあげた」という方向でも、
あれこれ考えてみましたし、
矛盾のない解釈だって可能だと思います。
「欲しいの?」という「質問」はオッケーですし、
「これ、全部あげるわ」も、
思ってるかどうかは関係ないので問題無し。
たとえば「私は歩く」と発言すること自体に、
気持ちは関係ありませんよね。
これが「歩きたい」だと、「歩きたくない」になりますが、
「~する」と口にすることは出来ます。
つまり、「あげたい」じゃなく、「あげる」だから、
セーフなわけです。

しかし、この解釈はあくまで、
「このシーンだけを抜き出す限りでは」です。
前後の繋がりを考えると、
「あげたいからあげた」では、やはりおかしなことになる。
ゲームセンターでのデートを楽しんでおり、
なおかつ、月子にも少なからず好意を持っていなければ、
「あげたいからあげた」にならないからです。
だから「本当はポテチをあげたくなかった」と
受け取るのが、自然な読み方かなあ、と思います。

ギスギスしてますね。
いろんな意味でドキドキしますね。
ただし小豆梓が、

友達づきあいなんて面倒くさい → 面倒くさくない
生きるのに邪魔になるだけ → 生きるのに必要

と思っているのも確かなので、
二人が仲良くなれる可能性は充分にあるでしょう。
ここは要注目なポイントですね。

ラストシーンも翻訳すると、こう。

からかわれてることくらい分かってた
→ からかわれてるなんて思ってなかった
バカみたい → バカだとは思ってない
気にしてない → 気にしてる
もう話しかけないで → 話しかけて欲しい

セリフに関しては、こんなところでしょうか。
「呪い」について、他に覚えておかなきゃいけないのは、
「行動」までは渡してないということ。
本音しか言えないけど、本音を言えないけど、
呪いがかかってるのは「言葉」だけなんですね。
だから、いきなり女の子の身体をくすぐったり、
寝ている子のお腹に落書きして写メを撮ったりと、
そういう行動に、呪いは関係ないんですよ。
つまり主人公は言い訳の余地がないクソヤロウということであり、
同情の必要なんてないことになります。
変態王子なんていう称号は生ぬるいですね。
クズでいいよ、クズで。
ただし、パイタッチに関してはオッケーでしょう。
緊急事態で、暴力に晒される危険性があったので、
正当防衛の範囲内だと思います。
ちゃんと話も聞かずに、胸倉を掴んでくる方が悪い。

「呪い」を考える上で、もう一つ大事なのは、
「自分でも気付いてない気持ち」は、
口に出来ないだろうということ。
だから、ラストの「違わないけど、違う」も、
矛盾はしてないんですね。
自分でもよく分かってないわけですから。
今後の展開次第では、ヒロインのうちの誰かに、
「私のこと、好き?」
なんてことを聞かれる可能性もありますが、
「分からない」で逃げる手も、「あり」だということです。


取りとめなく語ってきましたが、
小豆梓についての情報をまとめると、こんな感じ。


話せないのは「本音」だけで、
彼女が「真実」だと認識していることは口に出来る

段階さえ踏めば、主人公と結婚してもいいと思っている

筒隠月子に対しては敵意を持っているが、
今後、仲良くなれる可能性は充分にある

呪いは「行動」まで制限しているわけではないので、
「あんたなんてだいっきらい!」
と叫びながらキャッキャウフフする、
というシーンが、今後あるかもしれない


今作は設定が設定だけに、
「ここ、矛盾してない?」
と、ついつい気になってしまい、
なかなか気軽に見るのが難しいアニメですが、
今後も注意深く見守り続けていきたいものです。


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