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原村和と鷺森灼が戦わなければならない3つの理由
2013年09月14日 (土) | 編集 |


自分の中ではずいぶん前から、
「こういうことなんだろうな」と思っていたことなんですが、
ちゃんとした記事にしたことがなかったので、
この場で語ってみます。
以下、咲-Saki-に関するネタバレ多数。




物語が順当に進み、清澄が準決勝を勝ち抜ければ、
決勝の副将戦では和と灼が戦うことになります。
このことについては、多くの方が疑問に思っているでしょう。
阿知賀編という物語の中で、
和と穏乃たちとの交流を描いておきながら、
決勝戦で直接戦うのが、なぜ因縁の浅い二人なのか、と。
ですが、私はこう言いたい。
直接対決するのは、この二人でなければダメなのだ、と。
その根拠は3つ。



①平等性の表現

和は穏乃、憧、玄と等しく面識があります。
玄とは学年が違いますが、
共に過ごした時間は同じであり、
四者の関係は対等であると言えます。
だからこそ、和はこの三人の中の、
「誰か一人」と戦うわけにはいかないのです。
あくまでも漫画的な観点からですが、
仮に対戦相手が憧だとしたら、
「なぜ、憧なのか」
という理由が必要になるからです。
しかし、全員が対等である以上、
「穏乃でも玄でもなく、憧でなければならない理由」
なんてものはありません。
他の二人についても同様です。

つまり、四人の平等性を表現するためには、
和にとって最も関係が薄い人物と戦うのがベスト
なのです。
だからこそ、鷺森灼。
玄の姉であり、本当は麻雀教室に通いたいと思っていた宥よりも、
麻雀教室に通いたいとさえ思っていなかった灼の方が、
「つながりの薄さ」という点では上でしょう。



②宮永姉妹との対比

「直接対決しない」で思い出されるのが宮永姉妹。
照と咲の間にもなんらかの因縁があるはずなのに、
決勝戦で両者の激突は見られません。
この「因縁のある者同士が直接対決しない」というのは、
咲-Saki-における一つのテーマといいますか、
立先生が表現したいことの一つなんじゃないかな、と思ってます。
同じ構図を二回も描いている以上は、
意図的にやっていると受け止めていいのでしょう。
おそらく、直接ぶつかるのではなく、
「戦っている姿を見る、見せる」ことで、
それぞれの心に生じる何かを描きたいのではないか、

なんてことを想像しています。

で、咲-Saki-本編における「宮永姉妹」と、
阿知賀編における「和と穏乃たち」は、
対になっているわけですね。
「直接対決しない」の対比を表現するためには、
やはり穏乃でも憧でも玄でもなく、
灼でなければならないわけです。



③和と灼の間には確かなつながりがある

「和と灼は関係が薄い」と述べてきましたが、
二人の間には、実は大きなつながりがあります。
赤土晴絵の存在です。
晴絵は両者にとって共通の師であり、
少なからず影響を与えた人物です。
和は麻雀教室時代に、
灼は今まさに現在、
彼女の指導を受けて成長してきたわけで、
両者は共に、その打ち筋を見て、
それぞれの背中に赤土晴絵の姿を思い浮かべるかもしれません。
和(これは、赤土先生の打ち方……)
灼(ハルちゃんが見える……!)
みたいな。
物語の盛り上がり方としては、非常に熱いですよね。

過去の感想記事でも書いたことですが、
そもそも和がインターミドルで優勝してなければ、
阿知賀の麻雀部は復活してなかったし、
そうしたら晴絵の再起もなかったわけで、
灼にとっても和の存在は、無縁ではないんですよね。
それでいて直接対峙するのは、決勝の舞台が初めて。
「原村和はどういう人なのだろう」という興味は、当然沸くでしょう。
和にとっても灼は「阿知賀の今」を知る人であり、なおかつ初めて戦う相手。
郷愁やら何やらで、デジタルに狂いが生じ、思わぬミスをする、
なんてことも想像できます。
どうするどうなる、決勝戦。
熱い、熱いぞ。



以上が、和と灼が戦わなければならない3つの理由です。
両者の関係が薄く、しかし確かなつながりがあるからこそ、
熱い戦いになるんだと、私は思ってます。
なぜ灼なのか、ではなく、
灼だからこそ、熱い。
そんな一戦になるんじゃないかな、と。

決勝の副将戦については、もう一つ、
別の記事でもちょっと語ってますので、
興味のある方は読んでやってください。

回想の少女・みなもちゃんについての愚考

それでは、また!


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テーマ:咲-Saki-
ジャンル:アニメ・コミック
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