

2013年09月30日 (月) | 編集 |
石飛閑無という名前から、
どういうキャラとして設定されたのかを読み解こうとする企画。
以下、咲-Saki-に関する色んなネタバレあり。
風越せば池田が出和了るさんがツイッターで、
非常に興味深いことをつぶやいておられました。
「閑」という字には「のどか」という読み方もあるそうな。シノハユのサブ主人公(のはず)の閑無ちゃんにこの字があてがわれたのは偶然ではなさそう
— 風越せば池田が出和了る (@sabroso_36s) September 29, 2013
これ、あると思います。
閑無ちゃんが人の手によって創作されたキャラクターである以上、
その名前にも、なんらかの意図が込められている可能性は高いです。
特に咲-Saki-は、「名は体を表す」というキャラが非常に多い作品。
そして閑無ちゃんは、原村和と似た立ち位置の超重要人物。
「閑無」という名前には、
明確な意味が込められていると考えていいのでしょう。
ここで注目したいのが、
「閑無」の「無」という文字です。
閑無=のどか「ではない」
つまり、原村和とは正反対なキャラクターである、
と考えるのが、真っ当な読み方なのではないか。
そう思ったわけです。
つまりつまり、
石飛閑無はデジタル否定派の、超オカルト雀士!
なのではないか、ということです。
なんらかの異能力を持っているとかじゃなくて、
常識やセオリーを好まない、
非合理的な打ち手なのではないか、と。
他にも、原村和との相違点を挙げていくことで、
石飛閑無というキャラクターが見えてくるような気がします。
常に丁寧な口調の和とは正反対に、
閑無ちゃんの言動は粗野で乱暴。
和は麻雀が好きだけど、
閑無ちゃんは麻雀が好きとか無い。
等々。
こういった具合に、おそらくこれからも、
「閑無は和と正反対」な描写が続いていくのだということが、
充分に予想されます。
楽しみですね。
余談ですが、主人公である慕も、咲と同様、
「漢字一文字」「読みは二文字」
という共通点があり、
これも意図的に付けられた名前なのでしょう。
咲という字には、華やかで明るい感じがあり、
慕という字からは、しっとりとしていて落ち着いた印象を受けます。
漢字が持つ意味を考えてみても、
咲という字には「ほほえむこと。微笑」といった意味があり、
やはり前向きで肯定的なイメージ。
「えみ【笑み/咲み】」 の意味とは - Yahoo!辞書
一方、慕という字には、
「離れている人などを恋しく思う」といった意味があり、
彼女もまた「名は体を表す」キャラであることが分かるのですが、
少なくとも今現在は「望ましい状態にはない」ことが
表現された名前だということも、理解できると思います。
「した・う【慕う】」 の意味とは - Yahoo!辞書
咲-Saki-本編における現在の宮永咲も、
「決して望ましい状態ではない」ことは確かなのですが、
「咲」という名前が持つ意味から考えると、
将来的には全てが円満に解決するであろうという希望は持てますよね。
逆に慕は、正反対な結果に終わるのではないか、
と個人的には思ってます。
「慕」という名前が持つ意味の通り、
シノハユは、悲劇を描いた物語になるのではないか、と。
もちろん、読者の予想を超えてくるのが、
咲-Saki-という作品なので、
まだまだどうなるのかは分かりませんが。
閑無ちゃんにちょっと触れるだけのつもりだったのですが、
なんだか長くなっちゃいました。
ともあれ、こうやって色々と想像するだけでも面白いよね、
ということで、はい。
シノハユのこれからを楽しみにしています。
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