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咲-Saki-春季大会について真剣に考えてみた
2014年02月19日 (水) | 編集 |


かなり推測混じりですが、少し語ってみます。
以下、咲-Saki-に関するネタバレ多数。


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・出場校の選考基準は?

本編第1巻P110にて、
照が「春季選抜でも大将を務めた」と書かれていることから、
高校野球の春の選抜と同じようなものだと考えて良さそうです。

選抜高等学校野球大会 - Wikipedia

つまりその前の大会、「秋季大会」の結果で、
出場校を決めているのではないか。
秋季大会の詳細も不明ですが、これも高校野球と同じだと考えるなら、
全国規模ではなく、各地域ごとの大会だと考えるのが妥当。

咲-Saki-全体の描写から考えると、インハイこそが最大の大会であり、
春季大会はそれよりも規模が小さいものと思われる。
インハイと同様のルールでやるのだとしても、
出場校はおそらく32校か16校程度。
春季大会には姫松も千里山も出場しているので、
「各県ごとに一校」というわけではない。
全国ランキングも選考の基準になり得るのかも。


ここから先は、
関わりがありそうなチームごとに見ていきます。




・白糸台

本編第1巻P142で宮永照について、
「去年のインハイと春季大会の二冠優勝者」
と語られているので、出場と優勝が判明しています。
また、P110の「春季選抜でも大将を務めた」からは、
照は去年のインハイと春季の両方で、
大将だったことが分かります。

では、春季大会時のメンバーは?

阿知賀編第5巻P190では、
大星淡の紹介が「突如現れた超新星」とあるので、
彼女は春季大会には出ていないのでしょう。
牌譜の少なさから考えて、渋谷尭深も同様。
亦野誠子も、白水哩や船久保浩子とは
今年のインハイが初対戦でしょうし、
レギュラーになったのは最近で、春季には出てないと考えるべき。
照と弘世様以外は、別のメンバーだったと
思っていいんじゃないでしょうか。




・新道寺女子

阿知賀編第5巻P57あたりからの回想により、
出場が判明しています。
オーダーもインハイ同様、
「白水哩が副将、鶴田姫子が大将で、照は姫子を鏡で覗いた」
と受け止めるのが自然か。
ただし、新道寺女子はここ数年、
全国でいい成績を残せていないらしいので(阿知賀編第3巻P192)、
春季大会でも決勝までは残れなかったのでしょう。
白糸台と対戦したのは、準決勝よりも下の段階。

また、花田煌は春季大会時、おそらくレギュラー入りしてません。
阿知賀編第3巻P191では、
「インハイのレギュラー、なんで花田が先鋒」
と語られており、
「今年のレギュラー」とは書かれてないからです。
もし、「今年のレギュラー」だったのなら、
「インハイ以前からもレギュラーなのか」は判断できませんが、
「インハイのレギュラー」と特定の大会を指して語られている以上、
それ以前の段階ではレギュラーではなかった、と受け止めていいはずです。
花田煌は「この前のプロとの練習試合」の結果で大抜擢されたのであり、
もしかしたら春季大会時は、
「5位の友清」が先鋒だったのかもしれませんね。




・臨海女子

特に情報はありませんが、出場していると考えるのが妥当か。
お金を出し、強い影響力を持つらしいスポンサーがいて、
名前を売ることが大事なチームなので、
たとえば秋季大会の出場を辞退する、という選択はあり得ない。
そして、今年も合わせて16年連続で東東京代表になってるほどの、
確かな実力を持っているなら、
秋季大会でも好成績を残し、
春季大会にも出場したと考えるべきでしょう。

また、インハイのシード校は、
去年のインハイや春季大会の結果で選ばれます。
(本編第8巻P91)
臨海女子は今年のシード校なので、
春季大会でも大活躍した、
つまり決勝卓までは残ったと考えていいはずです。




・千里山女子

阿知賀編第3巻P45で、
「インターハイでは昨年4位でしたが春の大会の成績から全国ランキング2位」
とあるので、出場は確定。
おそらく、春季大会は2位でフィニッシュ。
ランキングの変動基準は不明ですが、
インハイが4位で、春季も3位や4位だと、
全国2位にはならないでしょう。
ごく自然に考えるのなら。

となると必然的に、
臨海女子の春季大会時の成績が、それ以下ということになります。
春季時の臨海女子のオーダーが不明だし、
咲-Saki-の麻雀は相性ゲーなところがあるので、
単純な格付けはできませんが、
一つの判断材料にはなりそうですね。

メンバーはおそらく、三年生三名は確定。
秋季大会以降、園城寺怜がエースに大抜擢。(阿知賀編第3巻P102)
江口セーラが中堅、清水谷竜華は大将も、特に疑う余地はないはず。

二条泉はさすがにまだレギュラー入りしてなかった、と思うんですが、
全国二回戦時の余裕綽々な態度を見る限り、
「すでに全国の舞台を経験している=春季大会に出場済み」
と考えることは可能です。
ただしこの「場慣れしてる」感は、
「中学生のときに、全国に行ったことがあるから」
と受け止めることも出来るので、断定はできません。
船久保浩子もレギュラーだったかどうかは不明。




・永水女子

おそらく、出場していない。
秋季大会にも参加してないのではないか。

永水は「神代小蒔以外の注目のされなさ」がポイント。
たとえば、アニメでの追加描写は抜きにしても、
「去年のインターハイは小蒔と霞だけが参加した」
という推測は可能です。

まず、石戸霞の能力は、今年のインハイが初披露です。
一度でも使っていて、記録が残っているのなら、
末原恭子はあれほど驚いたりしない
からです。
少なくとも、記録が残る大会では初。
地区予選でも防御に徹するだけで、未使用だったと考えるべき。

仮に石戸霞が去年のインハイに出場していたとしても、
それは同様だということ。
では、なぜ使わなかったのか。
霞に憑依する「恐ろしいもの」を、
祓う人が側にいなかったから
です。

霞の能力は、狩宿巴か滝見春に祓ってもらうまで、
切り替えることができないものであり(本編第11巻P15)、
「憑いている」状態が長く続くと、
肉体や精神に決して良くない影響を与えるのだろう
ということは、容易に想像できます。

つまり、去年のインハイは巴も春もいなかったから、
祓うことができず、それ故に、
力を使うことができなかったのではないか。

そもそも春はこのとき中三で、参加自体不可だし、
巴も帯同していなかったのだ、と。

そこからさらに思考を進めると、
春季大会の頃には巴も春もいるだろうに、
霞は能力を使ってない(使った記録が残ってない)

ということになります。

祓うことが出来るのに、力を出し惜しむ意味はなく、
「力を使わずに優勝を逃した」という可能性は考えにくい。
つまり、春季大会には出場していない!

去年のインハイ時は霞が力を使うことが出来ず、永水は優勝を逃した。
そして春季大会には出場していない。
こう考えるとすっきりするんじゃないでしょうか。
あるいは去年のインハイ時には、
霞は選手として出場していないか。

さらに補足するなら、薄墨初美の存在があります。
本編第7巻P96の大沼プロとアナウンサーの反応を見る限り、
初美の裏鬼門も今年が初披露。
彼女の性格から考えて、技の出し惜しみなんて出来るはずがなく、
「春季大会には出たけど、裏鬼門は使わなかった」
なんてことはあり得ません。

それは去年のインハイ時も同様。
だから、初美は去年のインハイのメンバーではなかったし、
春季大会にも出場していないわけです。

で、永水は春季大会に出てないのに、シードに選ばれたということは、
去年のインハイで、相当いい結果を残した
ということでもあります。
つまり、2位だったのではないか。
もしそうだとしたら、

去年は神代小蒔のワンマンチームだったのに2位だった。
今年は分家のみんなも揃ってる万全の体制。
それならまずは、弱い神様から順番に降ろしていって、
決勝に備えよう。

――と、そういう思考に行きつくのも、当然と言えば当然です。
これを舐めプと呼ぶのは酷というもので、
巡り合わせの悪さと、「競技者」としての経験の浅さが、
裏目に出たということですね。
これも修行にはなる。まさしくそれや。




・姫松

春季5位だと判明してますね。
(本編第8巻P121その他)
「準決勝で敗退した四校の中では最も稼げていたチーム」
ということになるのでしょう。

姫松がシードから外れた理由を考えてみる。
本編第8巻P84に、
「去年から永水女子が出てきた影響で」
とあるので、
去年のインハイでは永水に追いやられた、
つまり「直接対決して負けた」と見るべきではないでしょうか。
その結果、おそらく、決勝にも残れてない。
決勝卓に残れていたのなら、4位以上は確定で、
春季5位と合わせると、シードの権利を得るには充分でしょうし。
少なくとも、
「春季大会不参加」「春季大会のみ好成績」
といったチームよりは高く評価されるはず。
だから去年のインハイでは、
姫松は決勝に進めなかったんだ、と考えていいと思います。

姫松と永水が対戦したかどうかは解釈の余地あり。
いくらでも受け止めようはあるはず。


当時のオーダーは、上重漫が副将(本編第8巻P145)、
「エースは中堅」という伝統があることから、
愛宕洋榎がまず間違いなく中堅。(阿知賀編第3巻P192)
末原恭子はレギュラー入りを辞退しているので(本編第9巻P39)、
残るメンバーは、そのとき三年生だった中岸、箕野、梅垣。

愛宕絹恵は秋季大会で団体戦のメンバー入り。(本編第10巻P9)
会話の流れからして、おそらくこの時点で、
末原恭子も五人のうちの一人に入っているものと思われます。
真瀬由子がいつレギュラーになったのかは不明ですが、
同10巻P12の2コマ目を見る限りでは、
少なくとも春季大会の頃には「この五人」だったはず。
また、

「私がちゃんとしてたら、うちのチームはもっと上にいたはず」

という一文からは、
「絹恵以外は活躍したのだろう」
ということが読み取れます。
つまり、上重漫も春季大会時には活躍した、
爆発したんだ、
と受け止めることができるんですね。

「姫松が春季5位で良しやなんて思えへん」

という一文にも要注目。
姫松は春季4位以上が当たり前であり、
春季大会決勝常連チームなわけです。

インハイはともかく、それよりも規模の小さい春季大会でなら、
優勝を狙えるほどのチームであるということ。
永水女子に関する推察も加えると、
「永水が出てない大会なのに、決勝にも進めなかった」から、
絹恵は悔しがっているとも考えられます。

インハイで決勝に残れなかったのは、永水女子が出てきたから。
その永水女子が出場してないんだから、
春季大会は、決勝進出までは容易いはず。
それなのに、準決勝で敗退することになったのは、
自分が活躍できなかったから。
と、そういう思考なのでしょう。

では、姫松は春季大会の準決勝で、どこと戦ったのか。

漫や洋榎の各種言動を見る限り、
臨海女子とは今年のインハイが初対戦です。
少なくとも、「今」のメンバーは。
だからここは除外。
また、高校野球の選抜と同様に、
「2校出場した都道府県代表校は決勝戦まで当たらない様に配置される」
のだとしたら、千里山も除外。

上記の配置は、東京にも適用されます。
つまり、姫松とは対戦しなかった臨海女子の、正反対の山に、
白糸台がいるということ。
そして白糸台は、決勝進出が確定している。
つまりつまり、
姫松は準決勝で、白糸台と対戦した、
ということになるのです。

当時の白糸台のオーダーは、照以外は不明ですが、
たとえば弘世様が副将だったとしたら、どうでしょう。
漫が爆発し、由子が繋ぎ、洋榎ちゃんが大暴れして、
「姫松一位通過ほぼ確定!」なところを、
シャープシュートで狙い打ちされまくったから、
絹恵は大失点したという可能性は?

さらに言えば、新道寺女子とも同卓していた可能性がありますね。
白糸台と新道寺女子は、春季大会時に対戦しているので。
オーダー的には、愛宕絹恵は白水哩と戦ったことになります。
あくまで仮定の話ですが、
リザベるために無茶をする哩と同卓し、なおかつ、
自身は弘世様に狙い打ちされまくっていたのだとしたら、
そりゃあ、まあ、きついですよね。
絹恵ちゃん、がんばれ。

残る一校は不明ですが、真嘉比高校じゃないかな、と
個人的には思ってます。
姫松、白糸台、新道寺女子、真嘉比
この四校が対戦して、
白糸台と真嘉比が決勝戦に進出したんじゃないか、と。

真嘉比に関する情報は、以下の四つ。


「昨年個人戦6位の銘苅選手を擁する真嘉比高校」
(本編第8巻P144)

巴「沖縄の銘苅は知ってますか」
初美「知りません――」
霞「ほらあの子、ニライカナイの……」
初美「あぁ」
巴「あの銘苅が、1回戦で和了れてません」
巴「半荘2回で一度もです」
(本編第10巻P32)

浩子「有珠山は副将と大将が強いってだけでもともと他の3人は全国レベルって感じはしーひん」
浩子「次鋒がちょっと頑張ってはいるけどな」
セーラ「つまり新道寺や真嘉比みたいなオーダーなんやな」
(本編第12巻P128)

健夜「副将にエースというチームはほとんどありません」
健夜「今年は他に沖縄くらいで…」
(阿知賀編第5巻P101)


銘苅選手は「個人戦6位」という確かな実績を持っており、
「あの銘苅が」と語られるほど、周囲からの評価も高いです。
また、真嘉比高校について、
作中で四度も触れられているということは、
関係者たちの記憶と記録に残っているチームだということ。
ならば、春季大会にも出場し、決勝にまで勝ち進んだのだと、
推察することは可能ではないでしょうか。
しかも真嘉比は、エースの銘苅が副将!
相対するのは絹恵ちゃん!
絹恵ちゃんがんばれ、超がんばれ!


まあ、このあたりは想像の域を出ないことではありますが、
「愛宕絹恵、春季は活躍できず」の裏には、
こういう事情があったのではないか、と
考えてみるのも面白いですよね。


「姫松は準決勝で真嘉比と戦った」
という前提で話を進めると、
春季大会決勝に進出したのは、
千里山女子、臨海女子、白糸台、真嘉比

この四校ではないかと思われます。
真嘉比が春季大会で決勝に進出し、
なおかつシードから外れたのは、
4位という結果に終わったからかもしれませんね。
加えるなら、去年のインハイで活躍できなかったから?

真嘉比が春季4位なら、臨海女子は3位。
臨海女子は去年のインハイ時も、
おそらく決勝卓には進めていたでしょうし、
こちらも3位だったということになります。

全国ランキングやシード状況は、こんな感じ。


白糸台 → インハイ1位、春季1位

文句無しの全国1位。
シード校。


千里山女子 → インハイ4位、春季2位

全国2位。
シード校。


臨海女子 → インハイ3位、春季3位

おそらく全国3位。
シード校。


永水女子 → インハイ2位、春季不参加

おそらく全国4位。
シード校だが、去年のインハイの順位次第では、
シードから外れていた可能性あり。


姫松 → インハイ5位以下、春季5位

姫松は「春季5位」であって、
「全国5位」とは言われてない。
「もともと全国52校の中で五指に入る強豪」(本編第8巻P84)
=現在は五指に入ってない
つまり、全国ランキングは6位以下。
ノーシード。


真嘉比 → インハイ不明、春季4位?

こちらも五指に入ってるなら、何か語られてるでしょうし、
全国6位以下だと考えていいはず。
ノーシード。


新道寺女子 → インハイ不明、春季6位以下

同じく全国6位以下。
ノーシード。


全国1位の白糸台と、2位の千里山が、
今年のインハイで同じ山に配置されてるのは、
白糸台と臨海女子を分けるため、つまり、
「2校出場した都道府県代表校は決勝戦まで当たらない様に配置される」
が優先されているからかもしれません。
あるいは、もっと大人の事情、
たとえば永水女子の「上」にいる人たちや、
臨海女子のスポンサーなどが、影響を与えている可能性。

このあたりは考察の余地がありそうですね。



長々と語ってきましたが、
最後に姫松贔屓の視点から、話を締めてみましょう。

姫松は春季大会時、白糸台と対戦している。
白糸台の宮永照は春季大会時、大将だった。
このとき、末原恭子も大将だったのなら、
彼女は宮永照と対戦したことにある。
そして末原は、今年のインハイ二回戦で、宮永咲と対戦している。

つまり末原恭子は、照と咲の両名と対戦している、
「宮永家との関わりが深い人物」だということ。
これは何かの伏線なのではないか。
つまりつまり、姫松が決勝に進出して、
宮永照のいる白糸台や、
宮永咲のいる清澄と、
最終的な決着をつけるという、
そういう、あれなのではないか。


さあ、どうだ! どうなんだ!
いったいどうなってしまうんだ!
姫松は決勝に進出できるのか!?
どうなんだ!?!?!?!?


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テーマ:咲-Saki-
ジャンル:アニメ・コミック
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