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リザベーションはいつ見破られたのか
2014年03月05日 (水) | 編集 |


以下、咲-Saki-に関するネタバレ多数。




少し前に書いた、春季大会についての補足です。
具体的には「リザベーションはいつ見破られたのか」について、
少し語ってみようかな、と。

咲-Saki-春季大会について真剣に考えてみた
咲-Saki-春季大会考察の簡易まとめ


結論から述べると、
「団体戦の大将戦で、姫子が照と対戦し、見破られた」
です。
上記の記事でも触れてますが、
これが一番自然な受け止め方だと思います。
大会のルールについても掘り下げながら、
この結論に至った理由を、順番に追っていきましょう。




①「春の大会」は春季大会以外にも存在するのか

「無い」と考えていいはずです。
なぜなら、情報量が多くなりすぎるからです。

春季大会があり、それとは別に「春の大会」があり、
「どちらも全国規模の大会である」なんてことになると、
読者の理解が追い付かなくなります。
なので、
「そこまで複雑な設定にはしてない」
と考えていいんじゃないでしょうか。
もちろん、後付けでいくらでも設定は可能でしょうけど、
「春季大会と春の大会は別だよ」って言われても、
それこそ「何言ってんの?」な人が続出するような気がします。
そういう事態は、制作側も避けたいはず。




②春季大会に個人戦はあるか

これも上記の論と同様、
「情報量が多くなりすぎるから」
無いと思っていいはずです。
というより、
「個人戦はインハイのみ」
と考えていいんじゃないでしょうか。

単純に、「格付け」があやふやになるんですよね。
だって、春季大会でも個人戦があるのだとしたら、

春季大会個人戦第7位と、
インハイ個人戦第12位は、
どっちが強いの?


みたいな疑問が、絶対浮かんできますよ。
それ、めっちゃくちゃ面倒くさくないですか?
作り手、受け手、どちらにとっても。
各チーム毎の、
「インハイ××位」「春季××位」「全国××位」
を把握するだけでも大変なのに、
その上、個人戦の格付けまで複雑になってくると、
漫画的に面白くなくなる可能性があります。

また、姫松春季5位などの、
「団体戦での春季大会の成績」は語られているのに、
「インハイ以外での個人戦の成績」は何も語られてない、

ということから考えても、
やはり個人戦はインハイのみ、という方向で受け止めていいと思います。




③オーダー変更は可能か

不可能だと考えるべきでしょう。
インハイと春季大会は、
共に全国ランキングを決めるための大会でもあるので、
両者のルールが同様でなければ、不公平、不平等が生じるからです。
インハイと春季では参加チーム数に差があり、
その点では完全に平等ではないのだとしても、
少なくともルールそのものは同じじゃないと、筋が通りません。

また、オーダー変更が可能かどうかはともかく、
「照のポジションはずっと大将だった」
とは考えていいと思います。
手がかりは本編第1巻P110の、

「春季選抜でも大将を務めた」

です。
この一文は、春季大会全般で、
宮永照が大将だったことを示しています。
大会中に、他のポジションを務めた可能性について、
全く触れてないからです。

たとえばこれが、
「春季選抜の決勝戦でも大将を務めた」
といった文章だったのなら、
違うポジションを務めた試合があった可能性は高くなりますが、
そうではありません。
仮にオーダー変更が可能だとしても、
大将以外のポジションを務めた試合があったのなら、
この文章にはならないのです。





④リザベーションは誰の能力か

リザベーションの主導権は、あくまで哩にあります。
哩が何もしなければ、姫子は何も得られません。
哩が能動的に動くことで、この能力は効果を発揮します。
ただし、
「どちらがより大きな利益を得ているか」
という点で見た場合、
これはもう圧倒的に、姫子ですよね。
快感を得た上に、大きなあがりも手にする。
だから姫子が主体の能力なのだ、と
考えることは可能です。

しかし、哩は「与える」ということに快感を覚えているため、
「利益を得る」という点では彼女も同様です。
「哩より姫子の方が獲得点数が大きい」
といった客観的な視点とは関係なく、
哩も能力を使うことで、「得をしている」のです。
受ける者と、与える者。
両者の違いはただそれだけ。

つまり、双方にとってメリットのある、
「二人の能力」
と考えるのがベストなのでしょう。
そして二人の能力であるのなら、
哩と姫子、どちらを覗いても、リザベーションは見破れる。

そう考えていいんじゃないでしょうか。




⑤新道寺女子の回想から見えてくるもの

これまでの論に間違いがなければ、
白糸台と新道寺女子が対戦したとき、
「哩が副将で、姫子が大将」だったことは確実です。
ここで浮上してくるのが、
「春季大会時、姫子は疑問を抱かなかったのか?」
ということ。
インハイのレギュラーに花田煌が選ばれたことを、
疑問に思った姫子ならば、
春季大会時、去年のインハイとは違うオーダーが発表されたときにも、
なんらかの疑問を哩にぶつけていたのではないか。
だとするなら、そのあとの会話が成立しないのではないか。
この問題は、
「鶴田姫子がどういう人物なのか」
を考えることで解消されます。


姫子「インハイのレギュラー…なんで花田が先鋒とですかね?」
姫子「他のメンツも去年までとは違う感じですし」
哩「先鋒は捨てるんやってさ」
姫子「えっ」
(阿知賀編第3巻P191)


まずこの回想、姫子は、
「花田がレギュラーに入っていること」
「他のメンツが違うこと」
への疑問は口にしていますが、
「なぜ先鋒は哩ではないのか」とは聞いてません。
それなのに白水哩は、
「自分が先鋒を外された理由」を話し始める
わけです。
この時点で二人の会話には、ちょっとしたズレが生じています。
もちろん、方針転換の理由を語らなければ、
花田が先鋒である理由も説明できないからではありますが、
結果的に「花田がレギュラー入りした理由」は判明するので、
姫子は会話のズレをほとんど感じずに、話を続けています。

ここで重要なのが、
姫子は「哩が先鋒から外されたこと」を、
気に病んでいたわけではない、ということです。
少なくとも、会話を始めた時点では。
つまり、オーダーの違いには関心が薄い。
おそらく、姫子にとって大事なのは、
哩→姫子の順番が守られているかどうかだけです。
そこさえ守られていれば、二人は全力を出せるからです。
そして、全力を出せることさえ確認できたのなら、
それ以上のことに思考が至らなかったとしても、
おかしくはないでしょう。

また、姫子は団体戦のメンバーを、
「他のメンツも去年までとは違う感じ」
程度にしか意識していません。
これは、メンバーそのものに変更がなかったのなら、
特に何も思わなかった可能性が高い、ということです。
つまり、去年のインハイから、
「オーダーだけが変更されていた」くらいだったのなら、
姫子は疑問を抱かない。

そうです。疑問は抱かなかったのです。
言い換えれば、
インハイ前まで姫子が疑問を口にしなかったということは、
春季時のメンバーは、去年のインハイの頃から大きな変更がなかった、
ということにもなります。

鶴田姫子にとって何よりも大事なのは、白水哩であり、
白水哩こそが唯一絶対。
そんな彼女が疑問を浮かべたということは、
「先鋒・花田」が、相当な異常事態だったということでもあります。
哩しか見えてない姫子でさえ、疑問に思うほどに。
他のメンツが違うことよりも先に、
「花田が先鋒」を気にしているわけですからね。
これもまた言い換えれば、他のメンツが違うこと自体は、
彼女にとっては二の次だということでもあります。




⑥新道寺女子のチーム事情

今年の新道寺女子は去年までとは異なり、
後半追い上げ型へと方針を転換しています。
それは苦渋の選択であり、バクチです。

果たしてそんなバクチを、インハイぶっつけ本番で試すでしょうか。

それ以前の段階で、
「副将・哩、大将・姫子」のオーダーが組まれていた試合は、
必ずあったはずです。
可能性としては、他校との練習試合、秋季大会、および春季大会。
そして、「全国で通用するか」を試すには、
春季大会は絶好の機会
です。
ならば、試すでしょう。
試さないわけにはいかないでしょう。


ここからは余談ですが、
そのときのメンバーが、去年のインハイ時と同じで、
なおかつオーダーだけが違ったのだとしたら、
大将が先鋒に、副将が次鋒に、というふうに、
逆転された配置だったのかもしれません。

去年の新道寺は、
「エースを筆頭に火力の高い選手を中堅までに固めた攻めのオーダー」
(阿知賀編第5巻P101)

中堅までは攻めのオーダー、ということは、
逆に言えば、副将、大将は、
「防御重視の打ち手」だったということです。
メンバー選考の基準については、学内での成績は考慮しつつも、
それ以上に「防御の上手さ」を重視していたのでしょう。

「防御重視の打ち手」であるその二人を、
先鋒と次鋒に配置し、耐え抜いて、
中堅以降で追い上げる。
それが春季大会時の新道寺女子だったのだと思われます。

しかしそれではいい結果を残せなかったため、
もっと攻撃的な布陣に切り替えていったのではないでしょうか。
単純に校内での成績がいい、「強か選手」を並べる方針へと。

江崎仁美は役満手にも張り合おうとするほどの好戦的な打ち手。
安河内美子も、準決勝では不自然な打ち方をしていますが、
弘世菫の反応を見る限り、
二回戦まではごく普通の打ち方をしていたし、
リーチだってバンバンかけていたのでしょう。
つまり、二人とも「攻め」のタイプの選手だということ。
少なくとも校内、および県大会レベルでは、
「稼ぐ」力を持っている。
そこに「絶対に飛ばない」花田煌を大抜擢することで、
新道寺女子の布陣は完成するわけです。




・まとめ

①「春の大会」は春季大会のみ
②春季大会に個人戦は無い
③オーダー変更の可否に関わらず、照はずっと大将だった
④姫子を覗いてもリザベーションは見破れる
⑤春季大会時、姫子は新オーダーを疑問に思わなかった
⑥春季大会は新オーダーを試す絶好の機会


これらの理由により、
「団体戦の大将戦で、姫子が照と対戦し、見破られた」
という結論が導き出されます。
もちろん、この結論はあくまで、
「私個人はこう考えた」というだけのことであり、
咲-Saki-の今後の進展次第では、
真相が明らかになり、破綻する可能性はあります。


長くなりましたが、以上です。
それでは、また!


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テーマ:咲-Saki-
ジャンル:アニメ・コミック
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