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辻垣内智葉は本当に左利きなのか(補足の補足)
2014年03月24日 (月) | 編集 |


前回までに書いた記事の、補足の補足です。
未読の方はこちらを先に読んでいただけると、
分かりやすいかと思います。

辻垣内智葉は本当に左利きなのか
辻垣内智葉は本当に左利きなのか(補足記事)

前回の記事を書き終わった後も、まだモヤモヤしていたのですが、
ようやく頭の中を整理できたので、またちょっと語ってみます。
多分、これがラストです。

以下、咲-Saki-に関するネタバレ多数。




要点だけを簡潔に。

まず、辻垣内智葉はいわゆる「侍キャラ」ではない。

侍は刀を左腰に差すのが基本です。
利き手に関係なく、左だと決まってます。
「なぜ、そうなのか」は適当にググっていただければ、
色々とヒットするはずです。

その侍としての作法を破っている時点で、
彼女は侍キャラではないということ。
任侠の世界に生きる人なのかどうかは分かりませんが、
少なくとも侍ではない。

だから、「あの智葉」は、
型とか、構えとか、そういうのじゃなくて、
利き手も関係なくて、
ただ無造作に刀を振る、
ワイルドで荒っぽい感じを表現していたんだろうな、

と、ようやく気付きました。

剣士というより、戦士ですね。
試合に勝つために剣を振るのではなく、
戦場で生き抜くために剣を振る。
そういうイメージ。


もう一つ、注目すべきだったのは、
席順です。





第12巻P77


satoha012.jpg
第12巻P83


智葉から見て、漫は上家、つまり左側に座っています。
この位置から居合切りで、
無造作に
漫を切ろうとするなら、
あの持ち方がベストなんですね。




satoha11.jpg
第12巻P87


智葉単体だけに注目していたから見逃してましたが、
このコマには漫も描かれています。
両者の座り位置と、
智葉がどういうキャラなのかを考えれば、
この絵になるのも納得というものです。

もし、この持ち手が左右逆だったら、
智葉は漫の真正面に向かなければ、
居合切りできません。
しかし、それは「無理のある姿勢」です。
そんなことをすれば、
他二名への対応がおろそかになってしまいます。
麻雀は四人で遊ぶゲームなので、
漫だけを見つめるわけにはいかないのです。

だからこそ、「あの智葉」なんですね。
「イメージ映像なのに座り位置とか何言ってんだ」
という話ではあるのですが、
イメージだからこそ、
「そのキャラがどういう意識で見ているか」
という表現になってるわけで。

その後に続く攻防のことも思うと、
第112局には智葉の魅力がいっぱい詰まってるなあ、と
改めて感服させられました。
素晴らしいとしか言えない。


まとめると、

辻垣内智葉は型や作法に縛られず、
無造作に刀を振るワイルドな「戦士」である
そんな智葉が、漫を狙い定め、
刀を一閃させようとしている
両者の座り位置も考えると、
自然とあの持ち方になる


と、こういうことになります。
自分で言っておいてなんですけど、
二種類のスタイルを使い分けるとかも、多分、無い。
そもそも「型」自体がないのだから。
「型」を持たないことこそが、宮永照対策。
そういう可能性は、あるかもしれませんが。



「結局、利き手はどっちなの?」
という問題は残りますが、
これはやっぱり、右利きなんじゃないですかね。

型も、構えも、利き手も関係なく、ただ無造作に刀を振る

ということを表現するのであれば、
あの場面では、利き手ではない方の手で
刀を振らせてこそ、意味があるからです。




以上、「『あの智葉』はなんだったのか」についての、
自分なりの結論でした。
長々と語ってきましたが、
まだ何か思い違いをしているかもしれないので、
また新たに気付いたことなどがあれば、
改めて記事を書いてみます。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

それでは、また!



当記事において、
利き手の違いに対する差別的な意図は一切ありません。
これも一応、念のため。


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テーマ:咲-Saki-
ジャンル:アニメ・コミック
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