アニメや漫画、ゲームなどの感想を、だらだらと。たまにSSも書いてます。
咲-Saki-二次創作 『臥竜』
2014年10月13日 (月) | 編集 |


大学生になった竜華が、
怜とイチャイチャしたりするお話です。




一年前のあの日が、ウチにとって、
一番がんばった瞬間やと思う。
ありったけの想いを込めて、
自分の気持ちを伝えた、あのときが。



「怜、聞いて」

「なんや、竜華」

「ウチ、あんたのこと好きや!
 今まで言えんかったけどな、
 めっちゃ好きやねん!」

「……やっと言うてくれたな。
 ウチも竜華のこと、好きやで」

「怜……」

「竜華……」



そんなこんながあって、
ウチと怜は今、一緒に暮らしてる。
あの日から一年。
同棲、て言い方は、なんかやらしいから、
あんまり使いたくないんやけど、
まあ、そういうことや。

怜に告白したのは、大学に入ってすぐのこと。
それからはずっと、近くのマンションを借りて、
べったり二人で蜜月の日々を送ってるわけで、
もう、毎日が楽しくて仕方がない。
一緒に遊んだり、ご飯食べたり、
そういうなんでもないことをしてるだけで、
ウチは幸せな気持ちになれる。
「心が通じ合ってる」って信じられるだけで、
世界ってこんなにも変わるんやな。

そんなわけで、今日もウチはリビングで怜に膝枕をしながら、
なんとなく携帯をいじったりしてた。

「竜華、お菓子」

「ん」

膝の上から催促されて、テーブルに置いてあった
お菓子をひとつまみして、怜の口元に持っていく。

「竜華、お茶」

「ん」

再度の呼びかけに、
同じテーブルに乗っかってるペットボトルのお茶を渡す。

「竜華、お風呂」

「ん」

ウチはいじっていた携帯を置いて、怜を抱きかかえ、
そのまま洗面所に向かおうとする。

「いや、なんでやねん」

すると、胸元から静かな突っ込みが返ってきた。

「今の、明らかにボケてるやん。
 そこはせめてノリツッコミくらいしてくれんと、
 リアクションに困るんやけど」

「えっ、今のボケやったん?
 ウチはてっきり、いつものおねだりかと」

「いつものは前置きなしに、問答無用やん?
 いや、自分で言うのもどうかと思うけどな、
 けど、今のは三段オチの、締めの部分やから、全然ちゃうやん。
 えっ、何? もしかして、そういうボケかましてるん?」

「いやいや、本気で分からんかったんや。
 怜と一緒に暮らすようになって、もう一年も経つけど、
 分かってるようで、まだまだ分かってないこと多いなあ」

「せやな。もっともっと、怜ちゃんのことを知ってもらわなあかんな」

「おっ、言うたな。ほな、怜の身体がどうなってるんか、
 詳しくチェックしてみなあかんなー」

「おっさんか」

「あんたにだけは言われたくないわ」

言葉を交わしつつ、ウチは怜の顔に自分の顔を近づける。
間近で見つめ合い、同時に頬を赤らめた。
やっぱり、怜ってかわいい。
改めてそう思いつつ、二人の唇が触れ合いそうになり、

――玄関からチャイムが鳴って、思考が引き戻された。

びっくりした。
いったい誰や、ウチらのすいーとたいむを邪魔した奴は。

「ちょっと出てくるわ」

怜を下ろし、ウチは小走りに玄関へと向かった。
ドアについたレンズを覗き込む。
そこにいた人物を見た瞬間、
すぐに施錠を解いて、ドアを開いた。

「浩子、久しぶり!」

「お久しぶりです、清水谷先輩」

目の前にいたのは、船久保浩子。
高校時代の後輩にして、麻雀部のひらめき担当として、
チームを支えてくれていた仲間や。

「まあ、あがってーな」

「ほな、失礼しまーす」

招き入れると、浩子はウチの後に続いて部屋の中を進んでいく。
ちらりと振り返ってみると、浩子の目は物珍しげに、
キョロキョロと周囲を眺め回していた。
リビングで二人して腰掛けながら、ウチは尋ねる。

「今日はどうしたん?」

「ん……。まあ、軽く報告と言いますか。
 大学の麻雀部で、大会のメンバーに選ばれたんで、
 そのことをお伝えしておこうかなと」

「えっ、すごいやん!」

あっさりと語られた言葉に、ウチは驚きの声を上げる。

「まあ、メンバー入りしたと言うても、補欠の末席ですし、
 よっぽどのことがないと試合には出られんと思いますけど」

「それでもすごいことやって! おめでとう!」

再度、賛辞を送ると、
浩子はほんの少しだけ得意気な笑みを浮かべた。

浩子が通ってるのは、関西で一番の難関大学や。
確か、麻雀部のレベルもかなり高かったはずやし、
一年のうちからメンバー入りできたんは、
普通に胸張っていいことやと思う。

「部長……、じゃなくて、清水谷先輩の方は、
 どうですか? 最近の調子は」

「ん? ウチらは特になんもあらへん。
 いつも通り、こうしてだらだらーっと過ごすばっかりの毎日や」

言いつつ、膝に乗せた怜の顔をじっと見つめる。
ウチの視線に気付いた怜は、少しだけ頬を赤らめながらも、
気持ち良さそうに目を閉じた。

「――そうですか。
 まあ、変わりがないっていうのは、
 いいことなのかもしれませんね」

「そうそう、何事も平穏が一番やで」

怜の表情を見てると、
なんだかこっちまで幸せな気持ちになってくる。
そんなウチの様子を眺めていた浩子は、
呆れたような苦笑を浮かべた。

「ま、話はそれだけですわ。ほな、私はこれで」

「えっ、もう行くん? ゆっくりしていったらいいのに」

「午後から大学の講義があるんです。
 まあ、また暇なときにでも寄らせてもらうんで、
 そのときは色々と、おしゃべりでもしましょうや」

「ん、分かった。送っていこうか?」

「駅まで近いですし、お気遣い無用ですわ」

「そっか。ほんじゃまあ、大会、がんばってな」

「はい、もちろんです。ほな、また」

会話を終えると、浩子は部屋から出ていった。
そしてすぐに、周囲には静寂が戻る。
浩子、ほんまに行ってしもうたな。
せっかく来てくれたんやから、
ちょっとした手料理でも振る舞ってやろうかなて思ってたのに。

「あっ、でも、そういえば」

ふと思い出して立ち上がり、キッチンへと向かう。
冷蔵庫を開けてみて、疑問は確信に変わった。
ろくな食材が残ってない……。

「怜、ちょっと買い物してくるわ」

リビングに向かって声をかけてから、手早く服を着替える。
すると、いつの間にかウチの背後まで近づいていた怜が、
背中にもたれかかりながら口を開く。

「晩ご飯の分? それやったら一緒に行くわー」

「なんか食べたい物でもあるん?」

「んー、特に思い浮かばんけど、
 なんか栄養ありそうなもん食べたい」

「えらい大雑把やな。まあ、ええわ。
 ほな、近所のスーパーにレッツゴーや」

「おー」




「清水谷先輩!」

スーパーへの道を歩いていると、
またもや見知った顔と出くわした。
二条泉。
千里山に通っていた頃の、二つ下の後輩。
浩子と同じく麻雀部の一員として、
一緒に全国の舞台で戦ったメンバーの一人や。

「久しぶりやな、泉。元気してた?」

「はい、おかげさまで」

「そっかそっか。 けど、珍しいな、こんなところで会うなんて」

「ええ。実は、今から先輩のところに行こうとしてたんですよ」

「ん? なんか用事でもあるん?」

「んっと、お世話になった先輩に報告と言いますか、
 自分への覚悟完了の心構えと言いますか……」

言い淀みながらも、泉はまっずぐにウチを見つめた。

「インハイ団体戦の先鋒、任されました」

「――そっか」

その一言に、自然と口元がゆるむ。

「泉、去年のインハイもがんばってたもんな。
 おめでとう。精いっぱい、がんばりや」

「……はい」

答えながら、泉は視線を地面に落とした。

「……今でも思い出すんです。
 先輩たちと一緒に挑んだ、二年前の、あの準決勝での戦いを。
 私にもっと力があったらって。
 そしたら決勝に行けて、優勝も狙えてたんちゃうかって」

泉の手はわずかに震えていたけど、
拳を握り締めて、ゆっくりと顔を上げる。

「先輩、見ててください。
 今年こそ、必ず優勝してみせます!
 そうそう、活きのいい一年が入ったんですよ!
 多分今年は、千里山史上最強のメンバーやと自負してます!
 ……あ、いや、決して先輩たちのことを
 どうこう言うてるわけやなくて!
 というか、あのとき私が一番足を引っ張ってたわけで、
 ほんま何言うてんねん自分!」

自分の発言に目を白黒させる泉に、
ウチは思わず噴き出してしまう。
相変わらず、おもろい後輩やなあ。

「……あれ? 泉、あんた髪ちょっと伸びた?」

「えっ、あっ、はい」

前に見たときよりも、
前髪が長くなっていることに気付き、尋ねてみる。
すると、我に返った泉は、自分の頭をかきながら答えた。

「憧れの先輩の真似ってやつです。
 形だけ真似しても意味ないんですけどね」

泉の脳裏に浮かんでるのは、
多分、ウチにとっても馴染み深い人の顔やろうな。

「いや、形から入るんは大事やで。
 その形に見合うだけの力を、
 必死こいて身につければいいだけの話や」

「……そう、ですね」

泉は照れくさそうな表情を浮かべてたけど、
頬を引き締めて、まっすぐにこっちを見つめた。

「じゃあ、私そろそろ行きます。
 先輩も、がんばってください」

「うん。じゃあ、またなー」

泉の背中を見送ってから、ウチは怜へと顔を向ける。

「ほな、行こうか、怜」

「うん。食材求めて、レッツゴーや」

ウチの背中にもたれかかったまま、怜は腕を上げた。
その反応を微笑ましく思いながら、
ウチはスーパーへの道を歩いていった。



買い物袋を抱えてマンションまで戻ってきたとき、
部屋の前で、またもや知ってる顔に遭遇した。

「久しぶりやな、セーラ」

目を閉じたまま扉に背を預け、胸の前で両手を組み、
セーラは静かに、ウチの帰りを待ってたみたいや。

「なんか、今日は知り合いによく会う日やな。
 さっき、浩子と泉にも会ったんよ」

声をかけると、セーラは扉から背を離して、無言でうなずく。

――地元の実業団に入ったセーラの活躍は、ウチの耳にも届いてる。
一年目からレギュラー入りして、リーグ戦で大暴れした話は、
ちょっとしたニュースになったくらいや。

「で、今日はどうしたん? 仕事は?」

「早退させてもらったわ。竜華と話したいことがあったからな」

「ん、そうなん? まあ、とにかくあがってや」

軽く首を傾げつつも、ウチは扉を開けて、
セーラをリビングへと案内した。
話って、なんやろう?
まあ、社会に出たらしんどいこともいっぱいあるやろうし、
愚痴やったらいくらでも聞いてやったるけど。

「ちょっと、そこで待っててな。
 買ってきたもん、冷蔵庫になおすから」

そう言ってから、軽い足取りでキッチンへ向かおうとして、

「待てや」

――不意にその手を、つかまれた。

「ちょ、いきなり何?」

「なんでそんなに、買い物してんねん」

セーラの視線は、
ウチが手に持ったレジ袋に注がれてた。
けど、その中には、
冷蔵庫に詰めようとしていた食材が入ってるだけや。

「そんなにって、何よ。
 ウチは必要な分しか買ってないつもりやけど?」

「けど、どう見ても二人分はあるやん、それ」

「はあ? そんなん当たり前やん」

訳の分からんことを言うセーラに、
ウチは呆れて苦笑する。

「……二人分あるんは当たり前、か。
 買い溜めしたとか、そういうんやないんやな」

セーラは目を伏せるけど、
彼女が何を考えているのかが分からへん。
だって、ほんまに、当たり前のことやもん。
これは、ウチと怜の分の晩ご飯やねんから。
二人分あるのは、当然――、

「ええ加減、目ぇ覚ませや!」

突然、セーラはウチを引き寄せると、
肩をつかんで、真正面から見つめてきた。
その瞳はどこまでもまっすぐで、
ウチは思わず目をそらしてしまう。

「……セーラ、痛いから離して」

「嫌や。竜華がちゃんと認めてくれるまで、離したくない」

「セーラ」

「だって、怜はもう――」

「セーラ!!」

ウチはセーラの腕を無理やり振りほどき、その口を塞ごうとした。
そのままもつれ合って、ウチらはその場に倒れ込む。
けど、結局は力で勝てるはずもなく、セーラはウチを組み敷くと、
その上に乗っかりながら、固く目を閉じた。
そして、ウチが耳を塞ぐ暇もなく、「その一言」を口にする。


「だって、怜はもう、おらんのやから!」


――セーラの表情は、今まで見たことがないくらい苦しそうで、
その顔を見つめていると、抵抗する気持ちが、少しずつ薄れていく。
全身の力が抜けていく中、ウチはあの頃のことを思い出していた。




怜の体調が急に悪化したのは、大学に入ってすぐのことや。
インハイ後はちょっと持ち直したりもしたんやけど、
神様っていうのは非情やな。
厳しい冬を乗り越えて、
これからまた新しい生活が始まるとしている、うら若き乙女に、
あんなにも気まぐれな試練を課すんやから。
原因不明で、対処不可能。
お医者さんの下した結論も、あまりにも厳しすぎるもので、
ウチはただ、病室で苦しむ怜の姿を見守ることしかできんかった。


あの日のことは、今でも覚えてる。
過酷な入院生活の中、久しぶりに意識を取り戻した怜は、
開口一番、言ってくれたんや。

「竜華の声が聞きたい」って。

胸の奥が、燃えるように熱くなった。
ウチはすぐさま駆け寄り、ありったけの力で、怜の手を握った。


「怜、聞いて」

「なんや、竜華」

「ウチ、あんたのこと好きや!
 今まで言えんかったけどな、
 めっちゃ好きやねん!」

「……やっと言うてくれたな。
 ウチも竜華のこと、好きやで」

「怜……」

「竜華……」


そこから先のことは、ちゃんと覚えてない。
色々あって、頭の中がグチャグチャになって、
気が付いたら、ウチは怜と一緒に暮らしてた。
ウチの側にはいつでも怜がいて、
なんにも起きへんけど、幸せな毎日がずっと続いて。

そっか。
あれからもう、一年も経ってんな。



目を向けると、歯を食いしばるセーラの姿が飛び込んできた。

「……オレも竜華のことは責められへんよ。
 忘れようと思って、麻雀にだけ気持ちを向けたまま、
 残された竜華のこと、構ってやれへんかったからな」

ウチを押さえつける手は、小刻みに震えてる。
セーラはゆっくりと目を開けて、
こっちを見下ろしながら、無理やり言葉を振り絞った。

「竜華のこと、そっとしておいてやろうって思ったんは、
 自分自身が傷つきたくなかったからや。
 けどな、やっぱ、そんなんじゃあかんって気付いてん。
 今のままやったら、オレも竜華も、前に進まれへん。
 せやから、オレは……」

それ以上は言葉にならず、セーラは静かにうつむく。
そんな彼女を見上げながら、
ウチはゆっくりと身体を起こし、口を開いた。

「ごめんな、セーラ」

「……えっ」

驚いた顔でウチを見るセーラに、
今度はこっちから、肩に手を置く。

「当たり前やけど、セーラも辛かったもんな。
 それやのに、あんたのことも考えんと、
 ウチだけ自分の世界に逃げて、ホンマ最低やわ」

「竜華……」

「ごめんな、セーラ。
 ホンマに、ごめん、なさい……」

「竜華……!」


二人とも、それ以上は言葉にならんかった。
抱き合い、赤ちゃんみたいに泣きじゃくって、
そのまま泣き疲れて、
そうして、いつの間にか夜が明けてた。


気が付けば、怜の姿はどこにもなくなってた。



セーラとは特に会話を交わすこともなく、その日の朝に別れた。
ちょっと気まずかったりはしたけど、でも、長い付き合いや。
これから先もずっと、お互いに励まし合ったり、
慰め合ったりして、こういう関係が続いていくんちゃうかなって、
そういう予感はあったりする。

インハイ準決勝での、大将戦のことを、今でも思い出す。
あのとき、ウチの側に、確かに怜はいた。
怜がいることを、感じることができた。
そのときの感覚が、ずっとずっと、
続いていたような気がしてたんや。
でも、今はもう、そんなもんどこにもない。
自分の部屋を見回してみても、怜がいた痕跡は残ってない。



洗面台の前に立って、鏡に映った自分の姿を見る。
ひどい顔や。
人目も気にせず、大学にも行かんと、
自分の殻に閉じこもるだけの日々を送ってたから、
まあ、こういう顔になるんも当たり前か。

ふと、泉との会話を思い出した。
「形から入るんは大事」
それは、ウチが泉に言ったことや。
確かにその通りかもしれんと、改めて自分でも思う。

手のひらに視線を移す。
指先がかすかに震えているのを、自分でも感じる。
前に進むのは怖い。
あの頃の思い出を、忘れてしまいそうになるから。

でも、ウチは一人やない。
浩子がおる。泉がおる。セーラがおる。

怜だって、心の中では、ずっとずっと生き続けてる。

ハサミを持ち、自分の髪に手をかける。
ためらいの気持ちは、どこかに吹き飛んでいた。



改めて鏡を見て、自分の姿を確認する。
うん、大丈夫。
あの頃の怜とおんなじ髪型や。

「形から入るってやつか」

そのとき不意に、聞きなれた声が耳に届いた気がした。

「せや。大好きな怜ちゃんのモノマネや」

「似合ってるで、それ」

「……そっか。それは良かったわ」

声に応えつつ、天井を見上げて、言葉を続ける。

「ウチ、また麻雀やってみるわ。
 多分それが、ウチにとって、
 精いっぱいやれることの一つやと思うから。
 大学も休学扱いにしてもらってたけど、
 復学することに決めてん。
 今日からまた出直しや。
 色んな人に迷惑かけたから、
 みんなに頭下げて回って、いっぱい怒られてくるわ」

「……そっか。それは良かったわ」

ウチと同じ言葉を返して、声の主は笑う。

「竜華のこと、ずっと、見守ってるからな」

「……うん。ありがとうな」

気が付くと、声の主はどこかに消え去っていて、
もうどこにも、その気配を感じることはできへんかった。

目に溜まった雫を拭い、自分の頬を強く叩く。
怜のことを忘れるなんて、できへん。できるわけない。
それでも、ウチは一歩ずつ歩いていく。
それが、生きてるもんの義務やから。
生きてるもんは、ただ前に進むことしかできへんのやから。

長い人生、これから先にも色んな出会いが待ってるとは思う。
けど、たとえ何十年経ったとしても、
怜と過ごした時間が色あせることはない。
いつでも、どんなときでも、心の中に怜はおる。
せやから、ウチは前に進めるんや。

「ありがとうな」

もう一度、感謝の言葉を口にして、玄関のドアを開ける。
空には雲一つなく、照り付ける太陽は、やけにまぶしかった。


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ジャンル:アニメ・コミック
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