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咲-Saki- 第144局「烈火」
2015年06月23日 (火) | 編集 |


以下、ネタバレあり。




準決勝の中でも1、2を争うほどの珠玉エピソード。
これが大将戦。これこそが大将戦。

一つずつ語っていきましょう。
まずは、末原さんの奮闘について。
オカルトを「ある」ものとして受け止めつつ対策を練る、
その姿勢が熱い。
「宮永咲はオカルトを察知できる」と信じ、
その視線に注目していたからこそ、爽を警戒できたし、
2回戦でのオカルトな経験を活かし、
「爽が何かをやっている」と信じていたからこそ、
役満直撃を回避できたわけです。
「思考を止めない」という末原さんらしさが、
しっかりと表現されている描写の数々でした。
「もいっこカンや!!」も、にくい演出。
立先生は確実に狙って言わせてますよね、これ。


次に爽。
彼女の使った、この赤い雲、
仕掛ける対象を選べるというのが面白いですね。
基本的には自分に仕掛けることで、他家の手を遅くし、
自身はテンパイスピードと得点の上昇を狙うのでしょうけど、
一発逆転の大物手が必要なときは、
今回のように、あえて相手に仕掛ける、と。

ただ、テンパイ後の捨て牌を見てみると、
普通に字牌以外もツモってきてるので、
もしかしたら山の深い部分では、支配が弱くなるのかも?
(完璧に支配できるのなら索子や萬子よりも先に西をツモってるはず)

カンドラに東があることも察知していませんでしたし、
爽は自分の能力を十全に使いこなせていないのではないか?
逆に言えば伸びしろがあるということでもあるので、
そのあたりの掘り下げをもっとよろしくお願いしたいところ。

カムイに関しては、「連れてきた」という一文から考えると、
地元ならもっとたくさん呼び出せるってことなのかな?
末原さんにかけた「呪い」は、自分には使えないのでしょうね。
使えるなら使ってツモあがってるはずですし、
そんなに都合のいい能力でもないか。
確実な狙いどころとしては、リーチされた後かな。
まあ、あの状況で当たり牌を止められる末原さんが
すごいっていう話でもあるんですが。





このコマの、「呪われた牌を送られてきている感じ」が素敵。
本人が気付いていないのも素晴らしくて、
ホラー漫画かよってくらいに、普通に怖い。

ただ、これが2度、3度と続くとギャグになっちゃうのが困りもので、
「もいっこカンや!!」のところなんて、
一周回ってかわいく見えてくるから不思議。
はいどうぞお待たせしましたー、
あ、もういっこですか、どうぞどうぞ喜んで、みたいな。
パコロカムイさんは運び屋かわいい。

いずれにせよ、雲もカムイも回数制限がある以上、
準決勝が最大の見せ場、つまりここまで、と考えるしかないのかなあ。
うーん。



とまあ、いくつもの熱いやり取りが交わされ、
色んな想像が膨らんでいく中、最後の最後にあれですよ!
なんだそれは! なんだそれは!

いやー、構成がお見事ですね。
爽の存在感を大きく強く打ち出して、
圧倒的エース感を存分に見せた上で、
ネリーが全部持っていく。
最初から最後まで、完璧な流れ。
爽と末原さんの攻防を、はるか高みから見下ろし、
格の違いを見せつけるかのような、あのツモあがり。
完璧。

何がすごいって、
「ネリーはリンシャン使い」なのではなく、
「リンシャン使える」という印象を受けるところ。
数あるテクニックのうちの1つに過ぎず、
もっと別の技を持っているという可能性があるんですよね。
底の見えなさがすごい。

実際のところはどうなのか、まだ分かりませんが、
個人的には、
「咲さん以上にカンが上手い選手」
だったら面白いなと思ってます。
咲さんは自分と同じタイプの打ち手に会ったことはないでしょうし、
しかもその相手が自分よりも上手いとなれば、
少なくとも平常心ではいられないでしょう。
そのとき彼女は、楽しみながら麻雀を打てるのか。
そして、勝てるのか。
そういう熱い展開を見てみたいんですよね。
さあ、どうなんだろうなあ。


そんなわけで、大将戦、めっちゃんこ面白いですね!
咲さんが成長するためのお膳立てが、ものすごい勢いで整ってきてる。
次回も絶対に見逃せない!
もうずっと見逃せない!
わくわく!


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テーマ:咲-Saki-
ジャンル:アニメ・コミック
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