

2016年02月15日 (月) | 編集 |
いわゆる森林限界さん問題に迫ります。
以下、咲-Saki-に関するネタバレ多数。
宮永照のことは以前にも考察したことがありました。
宮永照の過去と、受け継がれる想い
記事内容を簡潔にまとめると、
照には腐った日々を過ごしていた時期があり、麻雀もしていなかった
そんな彼女を表舞台に立たせてくれた恩人がいる
だからその人たちには心の底から感謝している
また、照は淡の生い立ちにかつての自分を重ねている
だからこそ彼女は淡を「拾った」のではないか
といったものです。
あくまでも個人的な見解にすぎませんが、
本記事もその前提で書き進めていきますので、
ご理解のほどをよろしくお願いします。
今回の考察のきっかけとなったのは、
隣のさんが書かれたこちらの記事です。
宮永姉妹の真相は: あっちが変
三姉妹という考え方をしたことがなかったので、
大きな刺激を受けました。
minamosakanaさんも二年前の時点で、
みなもちゃんを加えた四姉妹の可能性について言及されています。
すごい。
水面日和 : 森林限界さん=宮永照さん
森林限界さん問題をざっくり説明すると、
「咲さんの夢に現れた女性は照本人なのか、別人なのか」
が焦点になっています。 ※第1巻第1局
本人派と別人派、どちらの立場に立っても疑問は浮かんでくるので、
それぞれの派閥は自説を証明する必要があるんですね。
で、私もあれこれ考えてみたんですが、
「どちらも可能性がある」が現時点での結論です。
ありきたりな結論かもしれませんが、
一つずつ見ていきましょう。
①照本人である
森林限界さんがアニメで登場した回は、
キャストに「宮永照」と明記されています。
これはドラマCDでも同様です。


森林限界のシーン以外に、照が登場したと思われる個所はありません。
だから、あの女性こそが宮永照であることはまず間違いない。
と、そういう考え方です。
もちろん、公式だろうと二次創作は二次創作なので、
原作とは分けて考えることはできるんですが、
原作者のチェックも入っているだろうことを思うと、
記述ミスの可能性は低そうです。
疑問として浮かぶのは、現在の宮永照とのギャップですね。
夢の中ではあんなにも明るい照が、
今はほとんど無口で、表情を変えることも少ない。
でも、家が燃えたり親しい人が死んだかもしれないのなら、
性格や話し方だって変わるのではないでしょうか。
環境だって変わってますし、問題が起きる前と同じではいられないはず。
宮永姉妹の身長差も、照が成長期を迎え、
妹と差が付き始めたのだと考えればおかしくはありません。
そして森林限界のシーンの直後に、
「急に成長が止まった」のだとしたら、
現在との差の無さにも説明が付きます。
ではなぜ成長が止まったのか。
可能性としては、摂食障害が挙げられます。
森林限界のシーンの直後に事故か事件が起き、
そのショックでまともに物を食べられなくなって、
栄養失調な日々が続いたのではないか。
あるいは怠惰な生活を送り、お菓子ばっかり食べていたのではないか。
だから成長が止まったのではないか。
そうでなくとも、小中学生の時点で身長160前後はあり得るし、
そこから急に成長が止まることだってあるでしょう。
石戸さんや薄墨さんのような例もあります。
人がどう成長するのかなんて、分からないものなのです。
あとは漫画的な表現として、「前に進めてない」ことと、
成長のストップをかけている可能性も考えられます。
照はあの頃から前に進めてない。
だから成長も止まったという、そういう比喩表現。
彼女は過去回想の頃から一貫して、髪型も変わってません。
これも「時間が止まっている」ことを、
漫画的に表現しているのではないでしょうか。
一方、咲さんは髪を切っています。
過去との決別を、彼女なりに済ませているという表現の可能性。
「成長が止まっている=前に進めてない」
を体現している人物は、他にもいます。
阿知賀編の主人公、高鴨穏乃です。
前に向かうために別れを選ぶ人や、
自らの意思で待つことを決断した人がいる中、
穏乃はただ見送り、そこに留まっています。
だから彼女は、あの頃から見た目が変わってないのではないか。
漫画的な表現として。
もちろん、その間に穏乃が過ごした日々が、
無駄になったわけではありません。
一人で山を駆け回った経験があるからこそ、
インハイ決勝進出という結果につながっているのですから。
同様に、照が過ごしてきた日々も、
きっと彼女の力になっている。
少し話はそれますが、
照と穏乃の能力は、似てるんですよね。
連続和了するごとに得点が上がる照と、
勝ち上がるごとに強くなる穏乃。
両者の歩いてきた道筋が似ていることを思えば、
それも自然なことです。
だからこそ、咲さんは穏乃と対戦したときに、
照の背負ってきたであろう日々を感じ取り、
なんらかの「答え」を見出すのかもしれませんね。
さらに話がそれると、
照が淡に自分自身を重ねて見ているのであれば、
咲さんと淡が戦うことにも大きな意味が生まれます。
淡を叩き潰すことは、照を叩き潰すことにもつながるのです。
まあ、このあたりはまだまだ想像する余地はありますが。
②照とは別人である
森林限界さんが「宮永照」であることは、まず間違いありません。
ですが、「宮永照」であり、
なおかつ「宮永咲の姉」と別人である可能性はあります。
すなわち、「同姓同名の別人」がいるということ。
宮永照は二人いるという可能性です。
では、もう一人の宮永照は何者なのか。
・赤の他人説
宮永家と親交があるだけの他人という可能性です。
偶然、宮永咲の姉と名前が同じで、容姿もそっくりだっただけ。
むしろその共通点があったからこそ、交友が深まり、
一緒に写真を撮ったりするような仲になったのではないか。
もうちょっと考えてみると、
この「宮永照さん」に憧れて、
宮永姉妹が容姿を真似た可能性はあります。
具体的には「宮永ホーン」と呼ばれている部分ですね。
あれは本来「宮永照さん」固有の髪質だったけど、
その髪型がかっこいいと思ったから、
照と咲、そしてみなもちゃんも、
同じ髪型にしたのではないでしょうか。
そしてその習慣は、今も続いている。
あるいはただ単に、この髪質も偶然同じだっただけ。
もしくは「宮永照さん」の方が子どもたちに合わせて、
同じ髪型にして遊んでいたとも考えられます。
「宮永照さん」と名前も同じである照は、
憧れ以上の感情を抱いていたとしてもおかしくはありません。
だからこそ、その人が事故か事件に巻き込まれ、
亡くなった(かもしれない)結果、腐った日々を過ごすことになった。
そういう可能性は思い浮かびます。
・親族の誰か説
同名の親族だけど、姉妹ではないという可能性です。
軽くググった程度の知識ですが、日本の法律では、
同一戸籍内で同じ名を付けることはできないようです。
たとえば親の名前が「花子」なら娘に「花子」と名付けることはできないし、
「太郎」という息子の弟に「太郎」と名付けることもできません。
なので、「宮永照さん」は少なくとも姉妹ではないはずで、
だとすればそれ以外、たとえば叔母や伯母なら、
同じ名前だという可能性はあります。
そして親族ならば、容姿が似ていてもおかしくはないでしょう。
・長女は結婚した説
「同一戸籍内で同じ名を付けることはできない」
とは書きましたが、これにも例外はあって、
「長女だった宮永照」が結婚などにより戸籍を抜けた場合、
そのあとに生まれた次女に「照」と名付けることはできます。
命名の理由はさておき、法律上は可能なようです。
結婚後も宮永姓を名乗っているのなら、
「宮永照」は二人いることになります。
・改姓した説
宮永父には離婚歴があり、
「元妻」との間に生まれたのが照と咲だった。
その後、「○○照さん」が宮永父と結婚した結果、
その人が「宮永照さん」になった可能性です。
つまり、森林限界さんは新しいお母さん。
「新しいお母さんの姓が宮永だった」という可能性もありますが、
いずれにせよ、「宮永照」が二人いる状況は生まれますよね。
集合写真は、元妻と現妻が一緒に写っている可能性もあります。
もっと言えば、みなもちゃんが元妻に引き取られた子である可能性も。
「火災の原因は元妻」なんて考えすら浮かんできますが、さてさて。
・現実では容姿が違う説
咲さんの夢の中では、照に似た姿で登場していますが、
あれはあくまでも頭の中の映像です。
色々あって記憶が混同して、姉の姿で思い浮かべているだけで、
実際には全然違った容姿だった可能性はありますよね。
だとしても、彼女が「宮永照さん」であることには違いないので、
「じゃあ何者なのか」は考えなきゃいけないのですが。
他にも解釈の仕方はあるかもしれませんが、
私が思いついたのはここまでです。
個人的には本人説の方が無理がないと感じているのですが、
皆さんはどう思いますか?
いずれにせよ、真実が明らかになるまで、
どんな説も存在していいと思っています。
それぞれの心の中に、自分だけの地図を広げていいんです。
亦野みなも説だって、現時点では否定できないんだ!
アニメでは照と同じ声に聞こえたけど、
「中原麻衣の声真似をした清水香里」かもしれないじゃないか!
解析班、特定早く!
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