アニメや漫画、ゲームなどの感想を、だらだらと。たまにSSも書いてます。
映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」感想 その2
2017年08月29日 (火) | 編集 |


2回目を鑑賞してきたので、改めて感想を書いてみます。
初回時の感想はこちら
以下、ネタバレあり。




事前にノベライズ版と「少年たちは花火を横から見たかった」も
読み終え、準備を整えてから臨んできました。
再鑑賞ということで、注目すべきポイントは絞れていたし、
かなり深く理解できたと思ってます。

今回、「あれ?」と思ったのは、
最後に打ち上げられたもしも玉のこと。
典道たちの持っていたもしも玉とは、
明らかに大きさが違う
んですよね。
手のひらに収まる程度の物だったのが、
花火の玉と見間違えるくらいに大きくなってる。

「もしも玉は二個(以上)あったのでは?」
「じゃあ、典道たちのもしも玉はどこにいった?」

なんてことを思ったりもしたのですが、
そうではなくて、
「もしも玉は『もしも』を叶えるたびに大きくなる」
と考えた方がいいのかもしれません。
だって、飛び散った欠片に映っていたのは、
典道たちの「もしも」ですからね。
他のもしも玉だったら、そうはならないはず。

「もしも」を叶え続け、膨れ上がったもしも玉が、
酔っぱらった大人の手により打ち上げられ、散華する。
「甘い夢は、理不尽に壊される」
と、そういう意味が込められていたんだな、
なんてことを思ったりもしました。
あと、あの花火師は、酔っぱらって正気を失っていたからこそ、
夢の世界の中に入り込めたのかもな、とも。

ただ、ここは見落とした部分なのですが、
典道が手にしたもしも玉が、
「もしも」を叶えるたびに大きくなっていたかどうか、
ちゃんと覚えてないんですよね。
最後の場面で「あれ?」と思っただけなので。
2回目に投げたときや、3回目のときはどうだったのか。
ここは他の方のご意見も聞きたいところですが、
捉え方自体は間違ってないはず。


あとは、そうですね。
何回見ても、なずながかわいいな、と。
祐介が勝った場合の塩対応に比べて、
典道が勝ったときの、あのはしゃぎっぷり。
初回時にも思ったけど、あの一連のシーンは本当に最高ですね。
映像で、魅せるとは、こういうこと。
及川なずなという存在に出会えただけでも、
この映画を見た価値はあった。
わっるい女やでえ……。


タイトルの意味も、ようやく理解できました。
並列の二択じゃなくて、縦と横の二択なんですね。
「AかBか」じゃなくて、「XかYか」なわけです。

「下から見る」というのは、縦の軸であり、
未来へと進む「時間」を表現している。
「横から見る」のは、「もしも」の世界を見る行為。
同じ時間の中で、別の見え方、可能性を探るということ。

横から見る場合、色んな見え方があり得るけど、
縦には進まない、先には進めないわけです。
一方、下から見たら、上へと進める。
つまり、未来へと進める。

下から見て、現実を受け入れて前に進むか。
横から見て、「もしも」の世界に留まり続けるか。
前進か停滞かの二択だったということですね。


これ、なかなか厳しい二択ですよね。
「もしもあのとき」と考えるのは、
誰にでもあることだと思いますけど、
その「もしも」を追いかけ続けている限り、
先はないよ、と言ってるわけですから。

様々な可能性があったことを認めつつ、
現実を受け入れなければ、前には進めない。
となると、最終的には下から見るしかない、
ということになるのかもしれません。
横から見ている限り、上は見えない。
未来は見えないのだから。

典道たちも最後は、下から見上げてます。
半ば強制的にではありますが、下から花火を見たことで、
現実を受け入れて、前進することを選んだ。
そう受け止めていいはずです。
実際、なずなは「上」へ向かって泳いでいった。
典道よりも先に、未来へ向かっていったわけです。
そんな彼女を見上げていた典道も、
やがて前へと進む決断をした。
だからこそ、学校に彼の姿はない。
非常に前向きでポジティブな結末だったと思っています。

ただ、個人的には、
「ずっと横から見続けていてもいいんじゃないの?」
とも思うんですよね。
前に進むだけが人生じゃないですから、
ずっと「もしも」を追い続けてもいいと思います。
未来なんてなくてもいい。

今作も、「下から見ること」を強制はしていません。
「どっちから見る?」と問いかけているだけ。
どっちでもいいんです。
下から見続けてる人も、
横から見たくなるときだってあるでしょう。
横から見続けてる人も、
下から見たくなったら見ればいい。
私やあなたがそうしたいのなら、そうすればいい。
ただそれだけのこと。


と、そういった感じの解釈です。
ちょっと深読みしすぎかなあとは思いつつも、
自分の中では納得できたので、色々書いてみました。


以上、2回目の感想でした。
もしかしたらもう1回くらい見に行くかもしれませんし、
また何かあれば、何か書くかもしれません。

ではでは!


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テーマ:2017年映画感想
ジャンル:映画
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